出版社内容情報
河合隼雄とほぼ同時期にユング派分析家の資格を取得し、米国を拠点に活動してきた宗教学者・心理臨床家の思索と探究の軌跡。
河合隼雄とほぼ同時期にチューリッヒのユング研究所でユング派分析家の資格を取得し、米国を拠点に活動してきた宗教学者・心理臨床家の思索と探究の軌跡。仏教をはじめとする東洋的伝統の立場からユング心理学を捉え直し、近年は心身一如の生命の働きを重視する独自の「いのちセラピー」を提唱して未曾有の危機に直面する現代文明の様々な課題に対峙してきた著者の論考を精選して収録する。
目次
著者まえがき
編者まえがき
I ユング心理学入門
第1章 宗教とユング心理学
第2章 「個性化」について
II ユングと仏教
第3章 ユングと仏教――「動く仏教・実践する仏教」
第4章 自己実現の働きとしての如来――「如来を喚んで長老と為す莫れ」
III 法然・親鸞とユング
第5章 鎌倉仏教の念仏行における法然の夢の重要性
第6章 浄土真宗における「悪人」とユング心理学
第7章 坊守――宇宙的慈悲としての本願を象徴する女性像として
IV 自我・わたし・そして「自分」ということ
第8章 女性的なるものの新しい布置――普遍性を求める私の旅路
第9章 自我・わたし・そして「自分」ということ――西洋滞在四十年:より自分自身となる探求の旅
第10章 自我機能の文化的基盤
V 二十一世紀の危機
第11章 混沌氏の術
第12章 世界平和と仏法――自然法爾をもとに
VI いのちセラピー
第13章 全身体的“思考”
第14章 いのち(生命)セラピー試論――東洋の目から見たユングの心理療法
第15章 ユングの心理学におけるからだ――いのちセラピー試論(二)
編者あとがき
【著者紹介】
目幸黙僊(みゆき・もくせん)1928年大阪生まれ。東京大学でインド哲学を学び、1954年渡米。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で哲学を専攻し、クレアモント大学でPh.Dを取得後、1967年チューリッヒのユング研究所でユング派分析家の資格を取得した。長年、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で宗教学の教鞭を執りながら、ユング派分析家として臨床実践を続ける。現在、カリフォルニア州立大学名誉教授、ロサンゼルス・ユング研究所名誉アナリスト。主な著書に『仏教とユング心理学』(J.M.スピーゲルマンと共著、春秋社)、『宗教とユング心理学/「個性化」について』(山王出版)などがある。
内容説明
日本人にとっての個性化とは何か、現代の危機をいかに超えるか。河合隼雄とほぼ同時期にチューリッヒのユング研究所でユング派分析家の資格を取得、米国を拠点に、仏教をはじめとする東洋的伝統の立場から現代文明の様々な課題に対峙してきた宗教学者・心理臨床家の思索と探究の軌跡。
目次
1 ユング心理学入門
2 ユングと仏教
3 法然・親鸞とユング
4 自我・わたし・そして「自分」ということ
5 二十一世紀の危機
6 いのちセラピー
著者等紹介
目幸黙僊[ミユキモクセン]
1928年大阪生まれ。東京大学でインド哲学を学び、1954年渡米。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で哲学を専攻し、クレアモント大学でPh.Dを取得後、1967年チューリッヒのユング研究所でユング派分析家の資格を取得した。長年、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で宗教学の教鞭を執りながら、ユング派分析家として臨床実践を続ける。現在、カリフォルニア州立大学名誉教授、ロサンゼルス・ユング研究所名誉アナリスト
森文彦[モリフミヒコ]
京都大学大学院理学研究科修了。電機メーカー勤務の後、大阪大学大学院人間科学研究科修士課程修了。カウンセリングオフィス神戸同人社スタッフ
黒木賢一[クロキケンイチ]
カリフォルニア州立大学(ヘイワード校)教育心理学研究科修士課程修了。大阪経済大学教授、芦屋心療オフィス所長
井本惠章[イモトヨシアキ]
カリフォルニア州立大学(ヘイワード校)教育心理学研究科修士課程修了。元財団法人関西カウンセリングセンター理事長、大阪経済大学非常勤講師
小田純也[オダジュンヤ]
大阪経済大学大学院人間科学研究科修士課程修了。兵庫県立光風病院心理判定員。NPO法人関西こども文化協会電話相談員。枚方市ひきこもり等子ども・若者相談支援センター居場所支援コーディネーター。明治国際医療大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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