緩和ケアという物語―正しい説明という暴力

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緩和ケアという物語―正しい説明という暴力

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  • サイズ A5判/ページ数 215p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422115931
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C3011

内容説明

物語の書き換え。医療者と患者の相互交流の扉を開くナラティブ・アプローチ。

目次

物語としての緩和ケア
緩和ケアを語りベースにする
物語の力
痛みをめぐる語り
痛みの医学的物語
物語としてのスピリチュアリティ
ストーリーのずれ―ソウル・ペイン
「病うこと」と幸福感
死の臨床と罪悪感
混沌の物語
緩和医療における時間
病を書く
傷を負った者が癒す

著者紹介

岸本寛史[キシモトノリフミ]
1966年生まれ。1991年京都大学医学部卒業。現在、高槻赤十字病院緩和ケア診療科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

患者個別の物語に固有の価値を見出し、患者を語り手として尊重する、ナラティブ・アプローチを用いた時に見えてくる緩和ケアの世界。

患者の個々の価値観や状況、医療の文脈を無視して、緩和ケアの「正しい理解」を促すことは、時として倫理的暴力となることもある。ナラティブ・アプローチは患者の個別の物語に固有の価値を見出し、患者を語り手として尊重し、複数のナラティブの共存を認める。患者が抱くストーリーを医療の中心に置いた時に見えてくる世界を、著者が経験した具体的な事例とともに描き出す。医療者だけではなく、がん医療に関心のある全ての方へ。

はじめに

第1章 物語としての緩和ケア
 1 緩和ケア病棟は安楽死させてくれる所?
 2 「正しい説明」という暴力
 3 ナラティブ・ベイスト・メディスン
 4 物語という観点をもつことの意義
 5 緩和ケアの基盤にある物語

第2章 緩和ケアを語りベースにする
 1 スキルとしてのナラティブ
 2 視点としてのナラティブ
 3 ある肺がん患者の語りから
 4 ストーリーのずれ
 5 新たなストーリー
 6 葛藤を抱える

第3章 物語の力
 1 物語の力は体にも響く
 2 治療としての物語
 3 物語が現実を作る
 4 物語は聞きすぎないほうがよい場合もある

第4章 痛みをめぐる語り
 1 痛みの多面性
 2 依頼時の状況
 3 患者側のストーリーと主治医側のストーリー
 4 初回診察
 5 痛みの軽快
 6 現実に直面する
 7 激痛
 8 窓口を一つに
 9 さいごに

第5章 痛みの医学的物語
 1 医学的常識は時代とともに変化する
 2 心の痛みと身体の痛みは分けられるか?
 3 痛みの不思議
 4 痛みの神経学的基盤
 5 痛みの意味
 6 条件付け
 7 プラセボ
 8 心理療法とプラセボ
 9 痛みと向き合う

第6章 物語としてのスピリチュアリティ
 1 緩和ケアとスピリチュアリティ
 2 世界の始まりに
 3 白い鮎
 4 スピリチュアリティとは?

第7章 ストーリーのずれ――ソウル・ペイン
 1 スピリットとソウル
 2 病名のインパクト
 3 ナラティブとして聞く
 4 存在基盤の断層
 5 魂の揺れ
 6 ソウル・ペイン

第8章 「病うこと」と幸福感
 1 やまふこと
 2 幸福感
 3 桜木妙子さんのこと
 4 苦しみの窮まるところ

第9章 死の臨床と罪悪感
 1 罪と罪悪感
 2 むじな長屋
 3 おなかにとっての罪意識
 4 佐八にとっての罪意識
 5 保本にとっての罪意識
 6 死を前にして感じられる罪悪感

第10章 混沌の物語
 1 木崎さんのこと
 2 物語の舞台に上がる前に
 3 混沌の語り
 4 モードの変化
 5 死を告げる
 6 死に臨む臨床家

第11章 緩和医療における時間
 1 時間の変容
 2 「今」の突出
 3 「今」に潜入する「未来」
 4 緩和ケア病棟における時間

第12章 病を書く
 1 症例の記述様式の歴史的変遷
 2 現代のカルテの特徴と盲点
 3 なぜ記述様式にこだわるのか?
 4 記憶に基づく逐語録
 5 逐語で書くことの意義
 6 病を「書く」

第13章 傷を負った者が癒す
 1 傷を負った者が癒す
 2 健康な治療者と傷を負った治療者
 3 実感をもって理解する
 4 時空の変容
 5 あらゆる病気が自分のなかにある
 6 セラピストのなかの患者と患者のなかのセラピスト
 7 力の問題
 8 心的感染
 9 自分とは何か
 10 ヒポクラテスとアスクレピオス

初出一覧
おわりに

【著者紹介】
岸本寛史(きしもと・のりふみ)1966年生まれ。1991年京都大学医学部卒業。現在、高槻赤十字病院緩和ケア診療科部長。主な著書『癌と心理療法』『緩和のこころ』(誠信書房)『緩和医療レクチャー』(共編、遠見書房)『ナラティブ・オンコロジー(』(共編、遠見書房)『ナラティブ・ベイスト・メディスンの実践』(共著、金剛出版)『臨床ナラティブ・アプローチ』(共著、ミネルヴァ書房)『コッホの「バウムテスト[第三版]」を読む』(共著、創元社)ほか。主な訳書『MDアンダーソン・サイコソーシャル・オンコロジー』(共監訳、MEDSi)『ナラティブ・ベイスト・メディスン』(共監訳、金剛出版)『ナラティブ・メディスン』(共訳、医学書院)『関係するこころ』(共訳、誠信書房)『バウムテスト[第3版]』(共訳、誠信書房)ほか。