出版社内容情報
カウンセリング能力を高め、実際の心理面接に備えるためのロールプレイトレーニング。さまざまな実践例を学べる、格好の入門書。
カウンセリング能力を高め、実際の心理面接に備えるためのロールプレイトレーニング。本書では、大学院の演習でおこなわれたロールプレイの逐語録を9事例呈示、それに対する著者二人による指導、討論の様子を紹介する。様々なロールプレイの実践例を学べるほか、初学者が面接で陥りがちなミス、面接で聞いておくべきポイント、カウンセラーの心構えなど、カウンセリングの「かんどころ」を具体例から掴める、格好の入門書。
まえがき |氏原 寛|
第1章 ロールプレイ訓練のかんどころ |藤田博康|
1. カウンセリング訓練のためのロールプレイ
2. ロールプレイ訓練の目的と意義
3. ロールプレイ訓練の際に気に留めておきたいいくつかの心構え
4. おわりに
第2章 スーパーヴィジョンをめぐって |氏原 寛|
1. 感じるためには知らねばならない
2. 必要にして十分な条件
3. カウンセリングと悪
4. 心を開くこと
5. 具体例三つ
第3章 ケース
I 離婚(男性 40代)「『自分について知りたい』という製薬会社勤務の男性研究者」
II 対人恐怖心性(男性 大学生)「対人不安が強く授業に出席できないと悩む大学生」
III 離婚(女性 40代)「離婚を経て、不安神経症に悩んでいると訴える40歳女性」
IV 境界例心性(男性 20代)「セラピストへの不信感を示す自己愛傾向の強い青年」
V 過食(女性 高校生)「食べ吐きをくり返す進学校在学の女子高校生」
VI 空の巣症候群(女性 40代後半)「毎日が淋しくしんどい、とてつもなく虚しい、と訴える中年期主婦」
VII 発達障害傾向(男性 20代)「仕事が長続きせず自信をなくしている青年」
VIII リストカット (男性 中学生)「夏でも長袖を着る男子中学生」
IX 夫婦問題(女性 40代)「夫や娘にイライラしてしまうと訴える主婦」
終 章 対談:カウンセリングとは何か |氏原 寛×藤田博康|
あとがき |藤田博康|
【著者紹介】
氏原 寛(うじはら・ひろし)京都大学文学部卒業。臨床心理学・カウンセリング専攻。学術博士。臨床心理士。大阪外国語大学教授、大阪市立大学教授、帝塚山学院大学大学院人間科学研究科教授などを歴任。著書に『臨床心理学入門』『カウンセリングはなぜ効くのか』『カウンセラーは何をするのか』『心とは何か』(以上創元社)、『ユングを読む』(ミネルヴァ書房)ほか多数。訳書に『愛すること、生きること』[共訳]『ヴィジョン・セミナー』[監訳](以上創元社)、『おとぎ話における悪』(人文書院)、『ユング そのイメージとことば』(誠信書房)、『子どもの個性化』(培風館)ほか多数。
内容説明
カウンセリングの「いろは」をロールプレイの実践例から学ぶ。*初めてクライエントに会うときに留意しておくべきこと、*面接で初心者が陥りやすい陥穽、*カウンセラーが抑えておくべきポイント、*カウンセラーとしての基本的な姿勢と心構え。
目次
第1章 ロールプレイ訓練のかんどころ(カウンセリング訓練のためのロールプレイ;ロールプレイ訓練の目的と意義 ほか)
第2章 スーパーヴィジョンをめぐって(感じるためには知らねばならない;必要にして十分な条件 ほか)
第3章 ケース(離婚(男性40代)「『自分について知りたい』という製薬会社勤務の男性研究者」
対人恐怖心性(男性大学生)「対人不安が強く授業に出席できないと悩む大学生」 ほか)
終章 対談:カウンセリングとは何か
著者等紹介
氏原寛[ウジハラヒロシ]
1929年生まれ。京都大学文学部卒業。臨床心理学・カウンセリング専攻。学術博士。臨床心理士。大阪外国語大学教授、大阪市立大学教授、四天王寺国際佛教大学教授、椙山女学園大学教授、帝塚山学院大学大学院人間科学研究科教授などを歴任
藤田博康[フジタヒロヤス]
1965年生まれ。京都大学教育学部教育心理学科卒業。筑波大学大学院修士課程教育研究科カウンセリング専攻修了。カウンセリング修士(筑波大学)。教育学博士(京都大学)。臨床心理士。家族心理士。家庭裁判所調査官、裁判所在外研究員(米国カリフォルニア州)、米国家族療法研究所Mental Research Institute研修員、IPI統合的心理療法研究所臨床心理士、スクールカウンセラー等を経て、帝塚山学院大学大学院人間科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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