コッホの『バウムテスト(第三版)』を読む

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コッホの『バウムテスト(第三版)』を読む

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  • サイズ A5判/ページ数 270p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422115139
  • NDC分類 140.7
  • Cコード C3011

内容説明

コッホのテキストと現代の心理臨床をつなぐ。初版公刊後50年以上をへて、ようやくその真の価値が見直されたコッホのテキストを、現代の臨床の場で本当に生かすためには、どう読み、どう理解すればよいか。知識と経験をもとに二人の臨床家がくり広げる豊かな語りの世界。

目次

第1章 基本姿勢
第2章 診断と見立て
第3章 木と人間
第4章 十字象徴と空間象徴
第5章 空間象徴図式の適用の実際
第6章 バウムの発達的側面
第7章 早期型と退行
第8章 具体的事物に縛られない線
第9章 描画のプロセス
シンポジウム 「コッホの『バウムテスト(第三版)』を読む」から
象徴としての木―特に日本における木に焦点を当てて

著者紹介

山中康裕[ヤマナカヤスヒロ]
1941年生まれ。1966年名古屋市立大学医学部卒業。1971年同大学大学院医学研究科修了。南山大学文学部助教授、京都大学教育学部助教授、同学部教授、同大学大学院教育学研究科長、同学部長をへて、現在、ヘルメス研究所所長。浜松大学大学院教授。京都大学名誉教授。精神科医、臨床心理士

岸本寛史[キシモトノリフミ]
1966年生まれ。1991年京都大学医学部卒業。現在、京都大学医学部附属病院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

「診断と見立て」「十字象徴と空間象徴」など、コッホの重要テーマを岸本が取り上げ、それについて山中が臨床的連想を縦横無尽に語る。

コッホの『バウムテスト第三版』が独語から翻訳されたが、50年という時間の経過もあり、テキストを本当に理解するためには、実際の臨床と繋ぐ何かが必要であると考えた訳者の一人・岸本は、自身をバウムテストに繋いでくれた恩師・山中にその役目を依頼した。「診断と見立て」「十字象徴と空間象徴」「バウムの発達的側面」など、コッホの本の中で重要と思われるテーマを岸本が取り上げ、それについて山中が臨床的連想を縦横無尽に語る。

はじめに  山中康裕

第一部

第一章 基本姿勢
本書のねらい/コッホのバウムに対する姿勢/一対一対応でバウムを考えない大切さ/医学方法論と心理臨床の方法論の狭間で/与えられた有限の命を生きるということ/文化と表現

第二章 診断と見立て
判別と総合/診断から総合へ/診断とは何か/十字象徴の重み/十字象徴の源/水平方向と垂直軸のせめぎ合う所に木を見る/先走ったシュテッデリ/同一の心的状態の多様な表現/四体液説への言及の意味/立脚点をどこに置くか/コッホの考える「診断」/事例Aのバウムの見立て

第三章 木と人間
森の情景と人間社会/バウムテストの発明者はスタンリー?/想像力によって類比を見る/ロールシャッハテストの先駆けとしてのダ・ヴィンチ/最初のバウムの衝撃/木と人間の類似性/植物と動物/日本語に読み取れる木と人間の相応/投影の担い手としてのバウム/表現の留め金としてのバウム/表現への衝動/美を追求することの落とし穴

第四章 十字象徴と空間象徴
バウムの基本図式/クロイツ・クロスの意味/上下と左右/右手文化と左手文化/空間象徴の背景にある実験/グリュンヴァルトの空間象徴における三層/空間象徴図式の次元性/解釈のもとになる理論を意識する

第五章 空間象徴図式の適用の実際
空間象徴理論の適用の具体例/定位空間/成長方向/管状枝か?/アンビバレンツ/空間象徴図式の理解から描き手の理解へ/バウムから何を読み取るか/テストも必要

第六章 バウムの発達的側面
バウムと発達/発達への視点/曼荼羅象徴/発達指標を見ていく前に/部分を足しても全体にならない/発達への三つのアプローチ/早期型の重みづけ/縦断研究をもとに/退行と順行/発達研究の重要性/心の発達と体の発達

第七章 早期型と退行
早期型をどう理解するか/コッホの限界設定/退行とは何か/ユングの神経症理解/「エス」と「それ」/神経症と窓理論/『グラディーヴァ』に見る神経症理論/無意識に規定された存在/意識と無意識/部分的遅滞/「もの」と「こと」の双方を見る

第八章 具体的事物に縛られない線
具体的事物に縛られない線とは?/筆相学と筆跡学/意識の弛緩状態と樹冠の表現/線の太さと筆圧/表現の場としての樹冠/どこから起始するか/怒りの状態で描かれた具体的事物に縛られない線/クレーの影響について/怒りの三様/文化の違い/フランスについて/スイスドイツ人について/風景構成法に見られる地誌的な影響

第九章 描画のプロセス
ヴィトゲンシュタイン指数/プロセスを見守る/治療の媒体としてのバウム/ヴィトゲンシュタインについて/関係性を基盤に/ヴィトゲンシュタイン秘話/テスターとして割り切る/贈り物/木の向こう側/世界樹

第二部

シンポジウム「コッホの『バウムテスト[第三版]を読む」から
コッホの基本姿勢/心理臨床家の本命/診断と治療/バウムテストとの出会い/どう記述するか/低在枝(Tiefliegende Aste)/精神発達遅滞の診療経験から/縦断研究から/枝とは何か/ブドウについて/臨床の根本を忘れない
「質疑応答」より

象徴としての木――特に日本における木に焦点を当てて
宇宙樹/連綿と続く生命/梓あずさ弓ゆみと檀まゆみの木

おわりに  岸本寛史

付録 日本のバウムテスト文献一覧(一九五八~二〇一〇年) 作成:佐渡忠洋