出版社内容情報
自閉症のバナやんが巻き起こすクラスメートとの事例を中心に、その背景にある特性や、解決法などをわかりやすく紹介した絵本。大阪弁を操る不思議なキャラクター、自閉症のバナやんが巻き起こすクラスメートとの事例を中心に紹介します。自閉症の子どもは、人とのコミュニケーションが苦手、独特のこだわりがあるなど、なぜ自閉症の人はそうした行動をとるのか、特別支援学校の先生が現場の知恵をちりばめながら解説。楽しく読みながら、自閉症についての理解が深まる絵本です。
成沢 真介[ナリサワ シンスケ]
著・文・その他
森 千夏[モリ チナツ]
イラスト
目次
人の気持ちがわかりにくい
言葉にふくまれた意味がわからない
コミュニケーションがむずかしい
言葉どおりに受けとる
音にびんかん
急な変化が苦手
水やぬるぬるした感覚が好き
著者等紹介
成沢真介[ナリサワシンスケ]
特別支援学校教諭。日本児童文学者協会にて丘修三氏より児童文学を学ぶ。文部科学大臣表彰、日本支援教育実践学会研究奨励賞、兵庫教育大学奨励賞を受賞
森千夏[モリチナツ]
美術大学デザイン科卒業後、大手ファンシー文具会社でデザイナーとして、キャラクターデザインなどを手がける。その後、フリーのイラストレーターとして、主に書籍や雑誌、絵本のイラストを描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
32
新着図書から。オタマさんに大ヒットです。娘の学校は支援学級も普通学級も仲良しな小さな下町の小学校。「自閉症」という言葉は実際に聞いたことがあったみたい。この本では自閉症のバナやんと周囲の戸惑いエピソード→その理由→その後という構成になっていて、すごく役立ちます。けれどこの素敵な本でビックリしたのが、「これ私じゃない!」という事実。今も音の聞き取りが苦手だし、人の言葉も3回ぐらい聞きなおすときがある自分。夫が「奥さん用に読むか」だって。いやはやびっくりしました。勉強にもなる素敵な本です。2019/04/17
ヒラP@ehon.gohon
18
自閉症スペクトラム障害を有した人たちを理解するために、とてもわかり易い絵本です。 ただし、パターンとして固定化したとらえ方をしてはいけません。 彼らも個別に、個性があり、個性があり、障害の度合いもマチマチです。 この本はとても良い入門書ですが、これですべてが解ったと思ってはいけません。 それでもお薦めの絵本です。2023/11/30
あーちゃん
15
表紙が可愛かったのと、 自閉症について少し知りたかったので借りた。 私が人生で同じクラスになった あの子もあの子もジヘーショーだったのかな...2021/06/19
猿田彦
4
5年生のバナやんの自閉症の特徴と、対処の仕方がきちんと書かれている。この本を選んだのが4歳の孫なので理解はむつかしかったはず。保育園にもいろんな子がいるねとは気が付くことすらまだ無理だろう。大きくなった時、また触れさせてあげたい本です。私のこんな本があるよと教えてくれて孫にありがとうと言いたい。2021/06/13
ムーミンママ
2
ジヘーショーをカタカナにしたのも、登場人物を人間でなくバナナなど果物にしたのも、重く受け止められないようにしたかったからだろうか。 読むと、自閉スペクトラム症の特性と、周りの人がどのように対応するのがいいか、わかりやすく書いてある。 まずは家族や教師など、自閉スペクトラム症の子どもの近くにいる大人が読んで、周りの子どもに伝えていくといいと思った。2018/12/30