内容説明
「軽いうつ症状」や「ストレス」に悩む人たちに非常に効果的な、対人関係療法の考え方を用いた短期カウンセリングの方法を紹介。
目次
1 IPCの全体像をつかむ(IPCとは;基本的な考え方を理解する ほか)
2 IPCを始める(信頼関係を築く=カウンセラーが与える印象に配慮する;IPCに適したクライエントかどうかを判断する ほか)
3 IPCの具体的なストレス領域に取り組む(悲哀;対人関係の不和 ほか)
4 IPCを終える
5 IPCを実行する上でのさまざまな問題点とその対処法(IPCと通常の医療との関係;クライエントが別の治療を求める ほか)
6 Q&A(「原因」と「関連」の違いは何ですか?;IPCを勧める際には、どんなことに留意すればよいですか? ほか)
著者等紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに普及啓発に努めている。現在は、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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morinokazedayori
41
★★★★★心身の健康を保つために、対人関係のストレスを軽減することは効果がある。ICT(Interpersonal counseling)の方法を理解・習得すれば、メンタルヘルスの専門的な訓練を受けていなくても、相談者のストレスを減らすことが可能だそうだ。人の相談に乗るときにも、また、自分自身が対人関係にストレスを感じているときにも、問題の所在を明確にして対処法を考えるのに役立つと感じた。細かく具体的な方法論が記されており、とても興味深く読んだ。2016/08/31
kayak-gohan
19
IPC(Interpersonal Counseling)とは、〈精神科に紹介する必要がない程度のうつに対する対人関係カウンセリング〉と定義される。うつ病の治療法であるIPT(対人関係療法)の簡易版として位置づけられているが、専門性の高い治療法としてのIPTとは厳密に区別される。クライエントのストレス症状を現在進行中の対人関係状況との関連でとらえ、共感をベースにその状況への対処法を教育するというもの。2020/03/27
コージー
16
★★★☆☆「IPC」=精神科に紹介する必要がない程度のうつに対する対人関係カウンセリング。こちらは、IPT(対人関係両方)の管理版としてのIPCを紹介する本です。簡易的なカウンセリングということもあり、時間が限られている中、短期間で効果を出すための手法です。2色刷りで、図解もおおく、非常に読みやすい本だと思います。【印象的な言葉】現状を自分である程度コントロールできているという感覚は人間の心の健康にとってとても大切なことです。ほとんどのストレスの背景には、この「コントロール感覚の喪失」があります。2020/01/16
言いたい放題
0
流し読み2019/11/11
R
0
あまり頭に入ってこなかった。まだ自分には難しいのかもしれない。2019/02/01