出版社内容情報
鏡リュウジ氏を招いて行われたシンポジウムの記録を掲載。脱魔術化が進む現代において無意識やファンタジーが持つ意味を探る。鏡リュウジ氏が占星術とユング心理学の密接なつながりについて語ったシンポジウムの記録を掲載。ユング派分析家を交えての討論では、脱魔術化が進行する現代において無意識やファンタジーが持つ意味について探究を深める。SF小説を題材に今日の意識のあり方を考察する田中康裕氏の「フィリップ・K・ディックと現代の意識」、初めて活字化されたジェイムズ・ヒルマン氏の「心理療法の始まりについて」の2本の講演録も収録。
目 次
はじめに 岩宮恵子
シンポジウム
●基調講演「現代の占星術とユング心理学――古代の太陽神の再生をめぐって」 鏡リュウジ
ユングとの出会い
意識と無意識/少年期の出会い
占星術とは何か
占星術の起源/黄道十二宮/惑星の名前/ホロスコープとは/星の配置とイメージ
占星術とユング心理学の類似点
アイスバーグ・モデル/アーキタイプ(元型)/星の世界と意識・無意識/魔術から近代へ/内面化されるスピリット/『アイオーン』と占星術/『ヴィジョン・セミナー』
太陽神の再生
“THE RED BOOK”/イズドゥバル/サイキック・リアリティ/質疑応答
●討論――基調講演を受けて 指定討論者 川戸圓・田中康裕
心理療法と占星術
心理療法と占星術の共通タスク/2つの思考/「狭める」/ユング個人とユング心理学のレベル/「ノンモダン」の世界/モダニティの揺らぎ
事例を読み解く
事例1/死ではなく循環/事例2/占星術脳/「狭める」の意味/シンボルとリアライゼーション
講演録
●フィリップ・K・ディックと現代の意識 田中康裕
●心理療法の始まりについて ジェイムズ・ヒルマン
論 文
研究論文
●南インドの床絵コーラムについての分析心理学的考察 井上靖子
●元型的内容を《umschreiben》することの意味について――「輪郭を示す」か「言い換える」か 入江良平
●「小栗判官」にみる英雄の墜落と変容――説経節の元型的世界 森文彦
印象記
●日本ユング心理学会第6回大会印象記 山下竜一
●日本ユング心理学会第6回大会印象記 森崎志麻
文献案内
●共時性・コンステレーションに関するユング心理学の基礎文献 前川美行
●海外文献 豊田園子
日本ユング心理学会 機関誌投稿規定(2015年9 月30日改訂)
日本ユング心理学会[ニホンユングシンリガッカイ]
編集
目次
シンポジウム(基調講演「現代の占星術とユング心理学―古代の太陽神の再生をめぐって」;討論―基調講演を受けて)
講演録(フィリップ・K.ディックと現代の意識;心理療法の始まりについて)
論文(南インドの床絵コーラムについての分析心理学的考察;元型的内容を“umschreiben”することの意味について―「輪郭を示す」か「言い換える」か ほか)
印象記 日本ユング心理学会第6回大会印象記
文献案内(共時性・コンステレーションに関するユング心理学の基礎文献;海外文献)