出版社内容情報
ユング心理学の更なる広がりを目指して創刊された双書の第四巻。社会学者の大澤真幸氏が大胆に読み解く河合隼雄の昔話論ほか。
わが国でのユング心理学の更なる広がりと深まりを目指して創刊された双書の、第四巻。広がりを期する特集は「昔話と日本社会」のテーマで、社会学者の大澤真幸氏が河合隼雄の昔話論を大胆に読み解き、社会における女性のジェンダー心性をあぶりだす。深まりを企図する「学術論文」では、新進気鋭からベテラン研究者まで、多角的にユング心理学の文化的・臨床的可能性を探る力作論考がそろう。ユング心理学の新展開を見すえた一冊。
はじめに
●シンポジウム
基調講演「河合隼雄の『昔話と日本人の心』を読む」
討論 基調講演を受けて
●追悼文
ジェームス・ヒルマン博士の最後の日々を共にして
●講演録
エラノスと分析心理学――河合隼雄にも触れつつ写真で歴史を振り返る
●研究論文
ユング『赤の書』と『タイプ論』
主体の成立と他者の出現――児童期にアスペルガー障害と診断された14歳男子との面接経過
諏訪大社ミシャグジ儀礼に関する分析心理学的考察 その2――上社豊穣儀礼における犠牲について
目次
シンポジウム(基調講演「河合隼雄の『昔話と日本人の心』を読む」;討論―基調講演を受けて)
追悼文 ジェームス・ヒルマン博士の最後の日々を共にして
講演録 エラノスと分析心理学―河合隼雄にも触れつつ写真で歴史を振り返る
論文(ユング『赤の書』と『タイプ論』;主体の成立と他者の出現―児童期にアスペルガー障害と診断された14歳男子との面接経過;諏訪大社ミシャグジ儀礼に関する分析心理学的考察その2―上社豊穣儀礼における犠牲について)