精神分析における解離とエナクトメント―対人関係精神分析の核心

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精神分析における解離とエナクトメント―対人関係精神分析の核心

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422114552
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

出版社内容情報

近年、大きな注目を集める解離とエナクトメントに、豊富な臨床例を交えながら、対人関係精神分析の旗手が鋭く切り込む。

解離とエナクトメントは、認めがたい自己のあり方を回避し、それを他者に押しつけ対人関係化しようとする無意識的な防衛であり、生産的な臨床過程の妨げとなる一方で、分析家と患者双方にとって、自身の経験の自由や可能性を広げていくための好機ともなる。近年、大きな注目を集めるこれらの現象に、解釈学やメタファー、ナラティヴの視点を援用しつつ、豊富な臨床例を交えながら、対人関係精神分析の旗手が鋭く切り込む。

目次


日本語版への序文
謝辞

イントロダクション

第1章 意味は関係性の中で具体化する
  未構成の経験のありか
  心と関係性――手と手袋
  進行し続ける相互交流と意味の構成
  エナクトメントの概念化
  架空の事例
  解離的エナクトメントと投影同一化
  自分でないものにはトラウマは不可欠ではない
  未構成の経験/メンタライズされていない経験
  関係性と意味の行方

第2章 対話とそれを妨げるもの
  対話とは何か?

第3章 地平の融合――解離、エナクトメント、理解
  コンテクストと地平の融合
  流動するコンテクストとしての多重的な自己
  理解に達すること
  場の拘束を乗り越えること
  想像力についての覚え書き
  患者が自由に至る道を明るみに出すとき

第4章 目が目そのものを見ること――解離、エナクトメント、葛藤の達成
  第1部 目は目そのものを見なければならないのか?
  第2部 エナクトメントの理論
  第3部 難題の再定義――ものの見方が一つである状態と心の中の葛藤

第5章 考えるパートナー――ナラティヴの臨床過程理論
  ある遭難者の日記
  立ち会うこと
  ナラティヴを自由に選択できることと持続的で生産的な展開
  自分でないもの
  エナクトメント――実例による説明
  エナクトメント、立ち会うこと、そしてナラティヴ
  再び遭難者たち
  自分の自己に立ち会うこと
  最終考察

第6章 二つのものは出会うのだろうか? メタファー、解離、共起
  メタファーの意味
  転送(transfer)と転移(transference)
  メタファーとカテゴリーについてのモデルの見解
  メタファーと立会人
  メタファーと解離
  臨床例
  解離とエナクトメント

第7章 閉ざされてきたものを開くこと、硬直してきたものを緩めること――深い関わりにおける長期にわたる解離とエナクトメント
  悪い自分、よい自分、自分でないもの
  エナクトメント、依存、自分のパートナーを知ること
  関係の閉め出し

第8章 探し方を知らないものを見つけねばならないこと――内省機能についての二つの見方
  ソクラテスと酔っぱらい
  メンタライゼーション理論と関係精神分析的な解離理論――その共通性
  セラピー作用における「鶏が先か卵が先か」問題
  対人的な場
  事例
  結び

第9章 「誰にもわからないだろ?」――ボストン変化プロセス研究グループの著作と関係的解離理論との関係
  一致点
  エナクトメントの問題
  非線形力動システム理論
  科学と社会的構成

文献
人名索引
事項索引
監訳者あとがき

【著者紹介】
ドンネル・B・スターン(Donnel B. Stern)Ph.D.ウィリアム・アラソン・ホワイト研究所で精神分析の訓練を受け分析家としての資格を得る。ニューヨーク市で個人開業をしながら、ホワイト研究所の訓練分析家、スーパーヴァイザー、またニューヨーク大学の精神分析と心理療法の博士号取得後プログラムのスーパーヴァザーとしても分析家と心理療法家の養成に携わってきた。スターンは、対人関係精神分析を継承するとともに、関係精神分析の観点をも統合しようとする現代対人関係・関係精神分析学派のリーダーの一人として多くの論文を発表している。スターンの「未構成の経験」「解離」「エナクトメント」をめぐるユニークな貢献は、対人関係学派や関係精神分析学派だけでなく、多くの精神分析の学派からも注目を浴びるようになり、米国はもとより、南米、イタリア、オーストラリア、日本など世界各地で講演を行ったり教えたりしている。

内容説明

無意識の防衛である解離とエナクトメント、その複雑なありように対人関係精神分析の旗手・スターンが鋭く切り込むスリリングな論考集。

目次

第1章 意味は関係性の中で具体化する
第2章 対話とそれを妨げるもの
第3章 地平の融合―解離、エナクトメント、理解
第4章 目が目そのものを見ること―解離、エナクトメント、葛藤の達成
第5章 考えるパートナー―ナラティヴの臨床過程理論
第6章 二つのものは出会うのだろうか?メタファー、解離、共起
第7章 閉ざされてきたものを開くこと、硬直してきたものを緩めること―深い関わりにおける長期にわたる解離とエナクトメント
第8章 探し方を知らないものを見つけねばならないこと―内省機能についての二つの見方
第9章 「誰にもわからないだろ?」―ボストン変化プロセス研究グループの著作と関係的解離理論との関係

著者等紹介

スターン,ドンネル・B.[スターン,ドンネルB.] [Stern,Donnel B.]
ウィリアム・アラソン・ホワイト研究所で精神分析の訓練を受け分析家としての資格を得る。ニューヨーク市で個人開業をしながら、ホワイト研究所の訓練分析家、スーパーヴァイザー、またニューヨーク大学の精神分析と心理療法の博士号取得後プログラムのスーパーヴァイザーとしても分析家と心理療法家の養成に携わってきた。対人関係精神分析を継承するとともに、関係精神分析の観点をも統合しようとする現代対人関係・関係精神分析学派のリーダーの一人として多くの論文を発表

一丸藤太郎[イチマルトウタロウ]
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(心理学)。1976年から1979年までホワイト精神分析研究所で精神分析の訓練を受け、精神分析家の資格を得る。帰国後、大学院で臨床心理士の養成に携わるとともに、精神分析療法や心理療法の実践に取り組む。現在、ももやま心理相談室。精神分析家(ホワイト精神分析研究所)、臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士、日本精神分析学会認定スーパーヴァイザー

小松貴弘[コマツタカヒロ]
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、京都教育大学大学院連合教職実践研究科准教授。臨床心理士。専門は臨床心理学、精神分析的心理療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZUKI

9
なぜ事の問題が起こりえるか?を深く知れる一冊。 恋愛関係にて→恋愛関係が続くことが困難な問題。(関係に入るのに十分長い愛情の性的感情が続くかどうか) (愛情深い感情を生き生きと保てるか?) その葛藤的な体験を活かし、その事が困難では無くなる。ただし、それより大きな問題が起こればその問題に立ち向かえるか?、全てにおいて大切な事を知れるのではと思います。が自身は存在の解釈学と読み比べるとこちらは内容が浅いかもですが、良いものには間違いないです。2015/07/03

くろねこ

6
たまたま手に取り読み、かなり刺激を受けました。対人関係精神分析の方ですが、用語の違い、立場の違いも丁寧に説明しておりわかりやすく。充分その意義を掴みきれてはいませんが。ただ、対象関係論などの論と重なるところ多いのに、何故いまこの本を読んでこんな刺激を受けたのだろうと思います。2021/08/10

contingency__

0
難解だけど、読み応えのある本でした。2022/11/12

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