内容説明
成長、生命、開花する姿、発達、下から上への成長とその反対向きの成長、母親的側面、老齢、人格、そして死と再生。豊穣かつ生命力に満ち溢れた木のイメージは、人間の心にとってどのような意味を持つのか。
目次
木、錬金術、アクティヴ・イマジネーション―監訳者による序
第1部 木の象徴の個別的表現
第2部 木の象徴の歴史と解釈について(元型的イメージとしての木;ヨドクス・グレウェルスの論説における木;四者体;錬金術における全体性のイメージについて;哲学の木の本質と発生;ゲラルドゥス・ドルネウスの木の解釈;薔薇色の血と薔薇;錬金術師の霊的状態;木の諸相;木の在処と起源;倒立した木;鳥と蛇;木の女性的ヌーメン;石としての木;業の危険性;防御手段としての悟性;責め苦のモチーフ;責め苦と結合問題との関係;人間としての木;無意識の解釈と統合)
解説にかえて 臨床場面における「樹木」に関するイマジネーション―その錬金術的側面がもたらす意義と「想像の木」法試行の覚え書き
著者等紹介
ユング,カール・グスタフ[ユング,カールグスタフ][Jung,Carl Gustav]
1875年、スイスに生まれる。ジークムント・フロイトと出会い、精神分析の発展に寄与するが、決別し、その後は独自の分析心理学を創始した。精神病、夢、神話などの研究を通して「集合的無意識」「元型」といった概念を提唱し、単なる一個人の枠を超えた壮大な心の見取り図を示した。1961年没
老松克博[オイマツカツヒロ]
1959年、鳥取県に生まれる。1984年、鳥取大学医学部卒業。1992~95年、チューリッヒ・ユング研究所に留学、ユング派精神分析家の資格取得。博士(医学)。臨床心理士。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授
工藤昌孝[クドウマサタカ]
1970年、奈良県に生まれる。1997年、甲南大学大学院人文科学研究科修士課程修了。兵庫教育大学大学院講師を経て、現在、日本福祉大学子ども発達学部・心理臨床研究センター助教。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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