覚醒夢を用いた子どものイメージ療法―基礎理論から実践まで

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  • サイズ A5判/ページ数 287p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422114286
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

ドイツの心理療法家H. ロイナーが創案した同療法の主眼は、覚醒夢で得たイメージを劇のように展開させながら、クライエントが無意識的に抱えている葛藤を覚醒夢上で解決することにある。治療導入がしやすく有効性も高いため、ドイツはもちろん広くヨーロッパで支持されている療法である。本書では、同療法の基礎理論を解説するとともに、とくに子供、青少年に対する実践を多数取り上げて、治療の実際を明らかにする。

内容:
序章 心理療法における位置づけ 
1 基礎理論 基礎理論/本療法の特性/テストによる統計的検証/子どもに対する実践
2 セラピーの成果 行為と感情/恐怖症児の事例/神経症児の事例/チック症児の事例/拒食症児の事例/重度の心理的障害のある青年の事例など
3 近年のセラピスト養成と研修

訳者紹介
岡田珠江(オカダ・タマエ):
日本女子大学大学院児童学専攻修了、京都文教大学臨床心理学科助手等を経て、現在、三重大学教育学部助教授(臨床心理士・日本芸術療法学会認定芸術療法士)。著書:『描画を活かした教師のためのカウンセリング入門』(明治図書)、『教師教育用学習素材コンテンツ- 教師の力量アップをめざして』(共著、独立行政法人メディア教育開発センター)、『学校カウンセリング入門』(共著、東洋館出版社)

目次

1 序章(心理療法における位置づけ)
2 基礎理論(方法論的基盤;本セラピーの特性;試行的イメージ面接による統計的検証 ほか)
3 セラピーの実際と成果(行為と感情―子どもと青年の表現の差異;潜伏期の子どものセラピー;直面化の有効性―恐怖症児の事例から ほか)

著者等紹介

ロイナー,ハンスカール[ロイナー,ハンスカール][Leuner,Hanscarl]
1919~1996年。医学博士、精神科・心理療法・精神分析教授、6年間マールブルクにて児童精神科に勤務、児童相談所長を経て、ゲッティンゲン大学精神身体医学・心理療法学科長を務める。1973年、覚醒夢イメージ療法研究所(AGKB)を創立、所長。イマジネーションが患者に及ぼす治療的効果の研究を行い、覚醒夢イメージ療法を確立し、東ヨーロッパを中心に広めた

ホルン,ギュンター[ホルン,ギュンター][Horn,G¨unther]
1935生まれ。社会教育学士、子どもと青少年に対する心理療法士、覚醒夢イメージ療法研究所(AGKB)創立メンバー、講師。カールスルーエ市の子どもと青少年に対する心理相談所に勤務。現在は覚醒夢イメージ療法研究所で心理療法士の養成指導に携わる

クレッスマン,エッダ[クレッスマン,エッダ][Klessmann,Edda]
1925生まれ。医学博士、小児科医・心理療法士。覚醒夢イメージ療法研究所(AGKB)創立メンバー、講師。ハイデルベルクの小児科クリニックに勤務、精神科医・小児科医・内科医の研修に携わる。ハンブルクの心理クリニック所長を経て、1988年までリッペ地区の家族・夫婦・青少年の相談所所長

岡田珠江[オカダタマエ]
1994年、日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修士課程修了。京都文教大学人間学部臨床心理学科助手を経て、三重大学教育学部・大学院教育学研究科准教授。同附属教育実践総合センター所属。臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会認定)、芸術療法士(日本芸術療法学会認定)

内田イレーネ[ウチダイレーネ]
スイス生まれ。1965年、チューリヒ州立オーバーゼミナール卒、小学校教員として勤務後、1967年、スイス東アジア・ミッション(プロテスタント教会)から派遣来日。1998年、日本心理カウンセリング修了。現在三重大学他でドイツ語非常勤講師、三重大学学生相談室心理カウンセラー(箱庭療法担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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