出版社内容情報
対人関係療法とは、病を単独でみていくのではなく、病に悪影響を及ぼしている対人関係をも視野に入れる治療法である。本書は日本における対人関係療法の第一人者である著者が、これまでのワークショップや講演で寄せられた「実際にこういうときにどうすればいいのか」という多くの質問に、実践に即役立つ具体的な会話例を多く取り入れながら応えていく。また、初心者向きに治療の流れをチャート化し、陥りやすい問題点も明らかにする。『臨床家のための対人関係療法クイックガイド』の姉妹編。
著者紹介:
水島広子(ミズシマヒロコ)
水島広子こころの健康クリニック(対人関係療法専門)院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師。著書『対人関係療法マスターブック――効果的な治療法の本質(金剛出版)、『自分でできる対人関係療法』(創元社)ほか。
内容説明
現場の声に応えるかたちで書かれた本書には、治療場面に合わせた「言い方の例」が随所に盛り込まれ、入門者が陥りやすいパターンについての解説、日本ならではの工夫の数々など、臨床実践に即、役立つ。
目次
1 IPTとは(IPTとはどういうものか;IPTにおける治療者の役割)
2 IPTの治療プロセス(初期;中期;終結期)
3 IPTの技法と今後の課題(技法;トレーニングを進めていく上での注意点)
著者等紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに普及啓発に努めている。現在、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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