出版社内容情報
公認心理師の誕生や多職種との連携など、新たな動きや変化が求められる心理領域において、「事例検討」を通した臨床知の共有・獲得はその重要度をますます高めている。本書は、さまざまな諸相を持った8つの事例を取り上げ、詳細な事例発表からその後のケースカンファレンスのライブ感あふれる様子までを収める。編著者の卓抜なナビゲートのもと、クライエントの心の動きやケースへの理解が深まっていくプロセスを活写した貴重な事例集。
目次
事例1 「これまでの人生が壊れた」と来談した50代女性との面接過程
事例2 「自分に自信を持ちたい」と来談した20代女性との面接
事例3 自分の感情の変化や衝動に悩む男性との面接
事例4 白血病を機に、自らの生き方を見つめ直そうとする40代女性との心理療法
事例5 「人付き合いが異様に苦手」という女子学生との面接
事例6 心身の大きな波を乗りこなす闘いを続けてきた思春期女子の事例
事例7 母との関係から抜け出そうともがく女子大学生との面接
事例8 卒業論文が進められないことをきっかけに来談した男子大学生との面接
著者等紹介
桑原知子[クワバラトモコ]
京都大学大学院教育学研究科教授。博士(教育学)。臨床心理士。公認心理師
田中康裕[タナカヤスヒロ]
京都大学大学院教育学研究科准教授。博士(心理学)。臨床心理士。公認心理師。ユング派分析家
梅村高太郎[ウメムラコウタロウ]
京都大学大学院教育学研究科講師。博士(教育学)。臨床心理士。公認心理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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