現代教養文庫<br> ロイストン事件

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現代教養文庫
ロイストン事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784390130479
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「至急助けが要る。きわめて重大なことがわかった。おまえの義弟は…」4年前に勘当されたマークが実家で見た手紙の下書きは何を意味しているのか。父の死体が新聞社内で発見された。父は勘当の元になったロイストン事件の再調査をしていたようだ。それは教師をめぐるスキャンダルだったが、弁護士だったマークは父の意に逆らい、義弟を偽証と証拠隠滅で告発したのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

17
父の経営する弁護士事務所を辞めて故郷を離れた主人公は父の手紙を見て戻ってくる。その日父が殺される。彼は町の有力者の新聞社主が訴えられた名誉毀損事件で父を始めとする事務所からの反発等から町を離れていた。訴えたのは元々鼻摘みのセクハラパワハラ教師。社主は金銭で偽証をでっち上げ、これに反発して、所の弁護方針に反する証言を主人公が行ったのが4年前の事だった。登場人物は堅物の主人公初め皆癖のある人物。非行事実隠蔽を企図する連続殺人の脅威は終に主人公に及ぶ。飽きさせない筆致。全員参加の謎解きショーは気に入らぬが佳作だ2022/11/08

おくちゃん

16
私に取って最後のディヴァイン作品でした。もう読めないかと思うと寂しい。ディヴァインの作品はどれも地味だけど面白かったな!2023/01/09

elf51@禅-NEKOMETAL

10
入手相当に困難本。社会思想社で出てから絶版となったので~4000円くらいする。義弟の不正を主張したため,経営のボスでもある父と絶縁して離れ,職も弁護士という地位も婚約者も失った主人公。この過去の事件を再調査し始めた父に呼び戻されるが,その父が殺される。いい導入である。登場人物は多く,人間関係も複雑に絡まるが,次第にそのつながりが解けていく。誰が犯人か?で惑わす書きぶりと最後の返しもなかなかいい。これも最後は粋な終わり方をする。創元推理文庫は新たに出す気はないのかな?2021/02/19

きりん

9
久しぶりのディヴァイン。細かい時間のやり取りなど赤い鰊がたくさん散りばめられてる本格。ただ、出だし登場人物の関係性が分かりにくく、題名のロイストン事件とはが分かりきる前に話が進むので、ちょっと疲れた。翻訳のせいもあるかな、トリビューンとだけ書かれても…新聞社だと分かるのに時間かかってしまった。一人称のせいかもしれないけど、登場人物の描写が主人公以外辛辣で、話全体に偏りを感じてしまった。それも鰊なのかもしれないけど。自分は推理小説の推理が好きなのではなく、雰囲気が好きなものが好きなんだな、きっと。2025/06/08

造理

6
★★★☆☆ 人間関係が入り組んでおり複雑ですが、ストーリーとうまく絡んで整理されており非常に読みやすいです。またキャラ設定も巧みで犯人をわかり難くしています。タイトルの「ロイストン事件」は本筋の殺人事件ではないのですが、どう絡んでいるのか、がポイント。解説が素晴らしくモヤモヤしたところもスッキリしました。2017/06/28

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