出版社内容情報
【解説】
タオとは、中国の思想家、老子によって提唱された、ひと言でいえば「人生の流れ」そのものを見つめようとする人生観・世界観のことである。
本書は「魂の医師」と呼ばれたユングの生涯を素材にしながら、ライフサイクルのさまざまな段階で起こってくる心の危機の様相を描きだし、タオの知恵によってそれを乗り越えていくヒントを提示しようとする意欲的な試みである。 現代人が失いつつあるもう一つの感性を取り戻すための書。
【目次】
序章
この本は今日の世界を生きるためにどう役立つか
第一部 フロイト以前とフロイト
第一章 日の出から思春期前夜まで-一個の人間となる
危機-生きるべきか死ぬべきか
タオとセルフ
第二章 思春期から精神医学時代まで-青年期の危機の解決
人格?1と人格?2
父親や権威との対決
さらに神について-究極の権威
大学時代-自然科学と医学
影と父親コンプレックス
精神医学を専攻する
第三章 フロイト時代-人生半ばの危機の出現
フロイト-最初の接近
フロイトとの最初の出会い
フロイディアンと
目次
第1部 フロイト以前とフロイト(日の出から思春期前夜まで―一個の人間となる;思春期から精神医学時代まで―青年期の危機の解決;フロイト時代―人生半ばの危機の出現)
第2部 フロイト以後(創造の病―人生半ばの危機の解決;東洋と西洋の結合―人生後半の危機の出現;日の入りとセルフへの回帰―人生後半の危機の解決)
著者等紹介
ローゼン,デイヴィッド[ローゼン,デイヴィッド][Rosen,David H.]
テキサスA&M大学心理学部教授、精神医学・ユング心理学専攻。1945年生まれ。医学博士。ユング派分析家。その関心は、宗教心理学、うつ病、自殺学、社会精神医学、癒しの過程など多岐にわたる
老松克博[オイマツカツヒロ]
大阪大学大学院人間科学研究科助教授、精神医学・ユング心理学専攻。1956年生まれ。鳥取大学医学部卒業。博士(医学)。ユング派分析家。臨床心理士
串崎真志[クシザキマサシ]
同志社女子大学生活科学部専任講師、臨床心理学専攻。1970年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程中途退学。博士(人間科学)。臨床心理士
上西幸代[ウエニシユキヨ]
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在学。臨床心理学専攻。1974年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。修士(人間科学)。臨床心理士
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