出版社内容情報
【解説】
女子学生の書いた自分史に基づき,心身の苦悩と危機,人間関係上の悩みなど,成長過程における精神衛生の諸問題をわかりやすく解説。種々の状況の中の若者をどう理解するか。
内容説明
登校拒否、いじめ、やせ症、対人恐怖、スチューデント・アパシー、留学によるカルチャー・ショックなど、現代の子どもたちは誰もが、多かれ少なかれ悩みや問題をかかえつつも、多くはたくましく成長してゆく。本書は、女子大生たちが自分史を振り返り、様々な危機を乗り越えてきた経験を述べた真摯で生々しいレポートに基づいて、俊英精神科医が、多様な人間関係の中での「自己のイメージ」の確立を主題に、成長過程における種々の問題点を予防的見地から考察したものである。
目次
第1章 自己のイメージ(自己のイメージ;自己の成長を左右するもの)
第2章 自己の成長と母子関係(対人関係の原点;さまざまな母親;母子関係の展開)
第3章 自己の成長と父子関係(現実社会の基準;性的意識の原点)
第4章 自己の成長と兄弟関係(兄弟関係の葛藤;兄弟の性格形成)
第5章 自己の成長と家庭生活(両親の関係と役割;両親の離婚・共働き)
第6章 自己の成長と仲間関係(小学生の仲間関係と危機;中、高校生の仲間意識と危機)
第7章 自己の成長と身体(第2次性徴;ダイエット願望)
第8章 自己の成長と受験のストレス(教育方針への反抗;受験のストレスと危機;自殺、退行;キャンパスライフ)
第9章 自己の成長と異文化体験(短期留学;長期留学;海外帰国子女)