紛争地のポートレート―「国境なき医師団」看護師が出会った人々

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紛争地のポートレート―「国境なき医師団」看護師が出会った人々

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784420310949
  • NDC分類 369.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「国境なき医師団(MSF)」看護師として、2010年から18回も紛争地・災害地へ赴き医療活動をしてきた著者は、圧倒的な暴力に翻弄されながらも、人間にとって最も尊い何かを握りしめて生きる人々を見続けてきた。医療支援に携わる中で、ずっと語りたいと思ってきた「紛争地の人間愛」を筆頭に、「活動中の暮らし」「MSFの仲間たちの素顔」などのエピソードをいきいきと描く。
紛争地が危険で過酷で恐ろしいのは事実である。著者自身、勤務先の施設への空爆や、反政府組織による襲撃を経験した。しかしそこに生きる人がいる以上、現実にあるのは「怖い話」だけではない。国際貢献したい人が本当に知りたいこと。紛争なんて異世界のことだと思っている人に知ってほしいこと。紛争地医療のリアルが鮮やかに見えてくる一冊。
ウェブ連載に、2021年のアフガニスタン派遣談を加えて刊行。


[目次より]
◆I 忘れられない面影
「世界で一番新しい国」の母子/元少年兵と車いす/世界一大きな監獄の少女 ほか

◆II 心の声に導かれ、MSFの看護師に
メルボルンで見た「国境なき世界」/初めての紛争地で出会った“戦友”/看護の力の真価を知る

◆III 紛争が破壊するもの
ジャーナリズムが報じない“戦後”/兵士の治療と国際人道法/なぜ医療施設が攻撃されるのか?

◆IV 医療の前線を支える仲間たち
MSFの“柱”、ロジスティシャンに感謝を/ジャガイモと一杯の紅茶/顔も知らないあなたの力~寄付と信頼 ほか

◆V 派遣地での暮らし
“寝床”快適度ランキング/紛争地の「猫会議」/料理の時間~国境なき「スーパーシェフ」たち! ほか

◆VI 再びの旅立ち
現場を離れ、採用担当に/迷いと葛藤を乗り越え、混乱のアフガニスタンへ


[著者紹介]
白川優子(しらかわ・ゆうこ)
1973年、埼玉県出身。小学1年生で「国境なき医師団(MSF)」に憧れる。高校卒業後、坂戸鶴ヶ島医師会立看護専門学校を卒業して看護師となる。日本で外科・産婦人科を中心に看護師として計7年間勤務。2003年にオーストラリアに渡り、2006年にオーストラリアン・カソリック大学看護学部を卒業。その後、現地の病院で手術室などを中心に4年にわたり勤務。2010年、37歳で念願を叶えMSFに参加。手術室看護師として、シリア、イラク、イエメン、南スーダン、パレスチナ(ガザ地区)、ネパール、アフガニスタンなど、紛争地や被災地を中心に活動。2018年以降はMSF日本事務局に採用担当として勤める。2021年9月時点で10カ国、18回の派遣経験を持つ。著書に『紛争地の看護師』(2018年、小学館)がある。

内容説明

暴力が渦巻く場所で懸命に生きる市民。人道援助に力を尽くす医療者。彼らを支える技術者。現地にいなくとも、後方でバックアップするスタッフと、寄付で支援する善意の人々―。「国境なき医師団」看護師が、これまでの派遣で交流した彼ら、彼女らの「肖像画」を描くことで、紛争地医療のリアルが鮮やかに見えてくる。

目次

1 忘れられない面影
2 心の声に導かれ、MSFの看護師に
3 紛争が破壊するもの
4 医療の前線を支える仲間たち
5 派遣地での暮らし
6 再びの旅立ち

著者等紹介

白川優子[シラカワユウコ]
1973年、埼玉県出身。小学1年生で「国境なき医師団(MSF)」に憧れる。高校卒業後、坂戸鶴ヶ島医師会立看護専門学校を卒業して看護師となる。日本で外科・産婦人科を中心に看護師として計7年間勤務。2003年にオーストラリアに渡り、2006年にオーストラリアン・カソリック大学看護学部を卒業。その後、現地の病院で手術室などを中心に4年にわたり勤務。2010年、36歳で念願を叶えMSFに参加。手術室看護師として、イエメン、シリア、イラク、南スーダン、ネパール、パレスチナ(ガザ地区)、アフガニスタンなど、紛争地や被災地を中心に活動。2018年以降はMSF日本事務局に採用担当として勤める。2021年9月時点で10カ国、18回の派遣経験を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

77
「国境なき医師団」の特徴は「証言活動」を重要な使命と位置付けているところにあるのだそう。国際赤十字の「沈黙のルール」を破り非難の声をあげた医師らによって創られたとのこと。この本もまさに証言活動となっている。紛争地であってもおしゃれをしたり、ゴシップを楽しんだり、敵味方関係なく助け合う姿が描かれている。その描写がいっそう紛争の理不尽、悲惨さを突きつける。人種も宗教も関係なく、奥さんへの返信が遅れて怒られると慌てるような皆同じ人間なのだ。地球上の紛争がなくなるような成熟の域に、人はたどり着けないものなのか。2022/12/10

みさと

4
国境なき医師団(MSF)の手術室看護師として紛争地や被災地で活動した著者が、現地で出会った忘れられない人々と過ごした日々を語る。平穏な日々が奪われ、未来が見えない不安の中にたたき落とされた人たち、それでも一緒に語り合い、笑顔を交わし、食事を共にする。そこに生きるのがかけがえのない一人一人であることを教えてくれる。世界のあらゆる地方に根強く残る男尊女卑の価値観により不自由を強いられる女性たちの姿に、たとい平和であってもそこに内在する大きな問題を突きつけられる。これからMSFでの活動を志す人に向けての応援も。2024/01/15

ゆかるりら

4
幼い頃からMSF=国境なき医師団に憧れ、看護師になり、手術室看護師として世界の人道危機が迫る場所へ派遣された著者。 悲惨な出来事も多いが、それと同じくらい笑顔溢れる事があったんだなと。 命懸けで全く縁の無い国の人の命を助けるのも人間、人道危機をもたらすのも同じ人間という事にジレンマを感じた。2022/07/06

Go Extreme

3
忘れられない面影: 世界で一番新しい国の母子 元少年兵と車いす 世界一大きな監獄の少女 心の声に導かれ、MSFの看護師に: メルボルンで見た国境なき世界 初めての紛争地で出会った”戦友” 看護の力の真価を知る 紛争が破壊するもの: 兵士の治療と国際人道法 医療の前線を支える仲間たち: MSFの”柱”、ロジスティシャンに感謝を ジャガイモと一杯の紅茶 派遣地での暮らし: ”寝床”快適度ランキング 紛争地の猫会議 料理の時間 再びの旅立ち: 現場を離れ、採用担当に 迷いと葛藤を乗り越え、混乱のアフガニスタンへ2022/06/04

かにーじゃ

1
イスラム圏の家族・女性の実情や、メディアで報道されない影の部分がとても興味深かった。また、ロジスティシャンという「縁の下の力持ち」的な人たちの活躍を知ることができた。 派遣スタッフの住居内で開かれる「猫会議」は興味深い… そして、何よりも「現地へ出発前の家族への派遣報告のつらさ」は、本当に心に刺さる。前作「紛争地の看護師」でも述べられていたが「娘が紛争地へ行く親の気持ち」は、推して知るべし。 自分も家族への説明の仕方を色々と想像した。そして、2年後に参加する決心もできた。2023/06/25

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