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出版社内容情報
俳優・大滝秀治による語り下ろし写文集。舞台の役作りを中心に、幼少期、売れなかった貧乏時代、数えきれないほどの失敗談、映画、テレビ、CMの現場で考えたことなど、87歳までの役者人生を自ら語る。
著者等紹介
大滝秀治[オオタキヒデジ]
1925年生まれ。旧制私立駒込中学校(現在の駒込高等学校)卒業後、電話局に勤める。勤務先近くの帝国劇場で見た舞台に感動して、俳優を志す。48年、民衆芸術劇場付属養成所に第一期生として入所。50年、劇団民藝創立に研究生として参加。52年、劇団員となる。初舞台は、原源一作、岡倉士朗演出『風の吹く一幕』(民衆芸術劇場公演)。長い下積みの後、70年、木下順二作、宇野重吉演出『審判―神と人とのあいだ第1部』の首席弁護人役で注目される。2012年10月2日逝去
谷古宇正彦[ヤコウマサヒコ]
1947年生まれ。多摩芸術学園写真科中退。文芸誌、芸能誌の仕事を経て、80年から演劇を中心に撮影。現在は、新国立劇場、こまつ座、東急文化村、パルコ劇場、シス・カンパニーなどのオフィシャル・フォトを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りえこ
21
素晴らしい本でした。大滝さん、私の祖父に似ています。心に留めておきたい言葉がたくさん。何度も読み返します。2015/04/16
gtn
15
著者の風貌、声、病により聴力を損ねた耳。それを、民藝先輩の滝沢修はハンデと捉え、著者の肩を叩き、宇野重吉は個性と見做し、著者を励ました。宇野の言葉を信じた著者は年齢を重ねるうち、容貌が年に追いつき、演技も得難い味が出て、無くてはならない存在となる。著者は、先述の先輩の正反対の評価を双方感謝している。人生の分岐を示唆してくれた師として。2019/08/21
のび太
1
大滝さんのつぶやき・・・1つの作品です。もっと長生きしてほしかったと感じました。2013/08/20
都人
1
「読んだ」というより「見た」という感じ。文章より写真の方が遥かに多いので。 宇野重吉・滝沢修の名前が出てきて懐かしい思いがする。2013/08/16
FK
1
どの芝居だったか、「きみは大滝秀治が熱演してるって言われて、褒められたと思っているかもしれないが、「熱演」という言葉は、過不足で言えば『過』である。『過』は英語で言えばオーバーである。オーバーなら、どうして褒め言葉ですか。批判しているんだと思いますよ」。これは滝沢先生の言葉。 それから「きみの芝居は勢いでやっている。表現は意志であって感情ではない。このことを覚えなさい。きみの芝居は全部勢いである」。(P.159) 2013/08/16