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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅうこ
1
「青頭巾」が一番清々しい読後感。愛執ゆえに人喰鬼に変じてしまった男の話だが、老僧の力を借りてきちんと成仏できたからだろう。あとの2編は女の鬼の話。女の妄執の方が深く、激しい。だからこそ悲しく、哀れだ。2010/12/15
しろまち堂
0
古典のオカルト名作「雨月物語」のコミカライズ。『吉備津の釜』『青頭巾』『蛇性の淫』の3作を収録。 怪異も恐ろしいけれど、その引き金となるのは人の心の傲慢さであり弱さ脆さであるというのがくっきりはっきり透けて見え、それがいちばん恐ろしい、という2段構えの怖く哀しい作品集。 『吉備津の釜』と残り2作の雰囲気がやや違っていて、個人的には後ろ2作のもの悲しさが前面に出ている作品のほうが好みでした。 『吉備津~』はやや自業自得の色合いが強いのであまり共感できなかった…いや、そういう話なんですけどね★