出版社内容情報
IFRS適用企業の財務諸表作成・監査実務において的確な判断が可能に。金融商品会計基準の設定の経緯の記述が充実した改訂版。
内容説明
複雑で難解な金融商品会計基準をすべて網羅。原則主義のIFRSを深く知る鍵は、設定の背景にある。16年間を金融商品会計基準開発の現場で過ごした著者による集大成。
目次
第1章 金融商品会計基準の設定と改訂の歴史の概観―30年余に渡る金融商品会計基準の開発の歴史の要約
第2章 目的・範囲・認識及び認識の中止(IFRS第9号)―金融商品会計基準の全体像とデット・エクイティ・スワップ(IFRIC第19号)の解説を含む
第3章 分類及び測定(IFRS第9号)―多様な分類区分と混合属性モデルに基づく測定
第4章 金融資産の減損基準(IFRS第9号)―予想信用損失モデルの検討の歴史とそれを踏まえた基準の解説
第5章 ヘッジ会計(IFRS第9号)―企業のリスク管理活動とより密接に連携したヘッジ会計
第6章 表示(IAS第32号)―金融商品に求められる多様な表示に関する原則と例外規定
第7章 開示(IFRS第7号)―金融商品の開示の枠組みの概観
第8章 公正価値測定(IFRS第13号)―市場参加者の視点で算定される出口価格
著者等紹介
山田辰己[ヤマダタツミ]
1976年慶應義塾大学商学部卒業。公認会計士。住友商事株式会社、中央青山監査法人、国際会計基準審議会(IASB)理事、有限責任あずさ監査法人パートナーを経て、2015年9月から中央大学特任教授。2014年2月から国際統合報告評議会(IIRC)(現バリュー・レポーティング財団)アンバサダー、2019年5月から株式会社乃村工藝社監査等委員、2020年6月から株式会社三菱ケミカルグループ社外取締役、2022年1月から公益監視委員会(PIOB)・指名委員会委員。本書との関係では、1995年から2001年まで国際会計基準委員会(IASC)日本代表を務め、2001年から2011年までIASB理事を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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