内容説明
目的や状況によって異なる非上場株式の時価。事業承継時等において主に使用する「税務上の時価」と、M&A時に主に使用する「純然たる第三者間における時価(=市場価格)」。税理士がそれぞれの使いどきを適正に判断し、評価方法の基礎を理解できるようになるための入門書。
目次
序章 本書の意義と構成
第1章 「親族間」・「第三者間」の判定(判定を行う目的・趣旨;税務上の「親族間」と税務上の「第三者間」とは;純然たる「第三者間」とは;税務上の「第三者間」と純然たる「第三者間」;「親族間」・「第三者間」が混在する場合の時価)
第2章 親族間取引における時価の評価方法(税務上の時価評価の方法;親族内MBOにおける時価;自己株買いを行った際の時価;DESを行う上での時価;合併比率・株式交換比率を算定する上での時価)
第3章 対象会社が種類株式を発行していた場合の時価の考え方(文書回答事例の種類株式の時価;社債類似株式の評価;拒否権付株式の評価;特殊な種類株式の時価)
第4章 第三者間取引における時価の評価方法(M&Aにおける時価;類似会社比準方式について;DCEについて)
著者等紹介
野口健一[ノグチケンイチ]
税理士。大学卒業後1年間個人会計事務所にて経験を積み、2006年新日本アーンストアンドヤング税理士法人(現EY税理士法人)に入社、同年税理士試験合格、外資系企業の日本子法人の税務申告及び上場企業の税務申告、相続税申告、事業承継業務など幅広い業務に従事し、2013年税理士法人つむぎコンサルティングに入社、主に事業承継業務など資産税に特化したコンサルティング業務に従事。その後2017年10月から野口健一税理士事務所を開業、2018年7月にみよしコンサルティングLLPを設立し、資産税に特化した業務を行っている。その他、不動産税務に関する執筆、事業承継及び相続対策に関するセミナーを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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