出版社内容情報
統括部門が行うべきことは何か。現場における経営戦略やファイナンス理論の実践方法を、丁寧に、時にはコミカルに説いた意欲作。
内容説明
経営戦略論・ファイナンス論を「現場で実践する」ことに本気で取り組んだ本。事業・財務・組織の3要素を統合して扱う具体的方策を、丁寧に、時にはコミカルに説くロングセラー。
目次
第1章 本来の経営を取り戻す
第2章 「ゴール」を決めて共有する
第3章 本社の役割を確認する
第4章 「見極める力」を強くする(1)―将来予測重視の経営
第5章 「見極める力」を強くする(2)―企業価値重視の経営
第6章 「連ねる力」を強くする
第7章 「束ねる力」を強くする
著者等紹介
松田千恵子[マツダチエコ]
首都大学東京都市教養学部経営学系教授/同大学院社会科学研究科経営学専攻教授。東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程修了、博士(経営学)。株式会社日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業、事業再生等を担当後、ムーディーズジャパン株式会社格付けアナリストを経て、株式会社コーポレイトディレクション、ブーズ・アンド・カンパニー株式会社でパートナーを務める。2006年にマトリックス株式会社を設立、企業の経営戦略構築等に関わるアドバイザリー及び講演・研修等に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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はち
4
@90 分かりやすく語り口調で説明されている。やや管理よりだが、教科書として使いたい一冊。2016/07/27
りくるー
1
所属する部署のメインテーマがグループ経営のため試しに入門書を購入して読んでみた。体系的にまとまってはいたものの、個々の章は標準レベルの組織論・コーポレートファイナンスが中心で物足りなかった。テーマとしては面白いし関心があるので、次は学術的or実務的により踏み込んだ本や論文を探して本格的に勉強してみようと思う。2018/12/30
まんじゅう大吉
0
痺れる一冊だった。「本社部門の役割は投資家だ」という一文だけでも、とても勉強になった。本書で指摘される通り、自分の会社は現場が強く、経理部門は現場から上がってきた計画値・決算値を集計する役目に留まっていることを実感。事業別のBSというのが最初のハードルか。2021/09/19
sho
0
子会社の管理や、グループとしてステークホルダーとどのように関わっていくのか、といったテーマについて、ファイナンスや経営戦略の観点で概観した書籍。 テーマが多岐にわたるためか、専門書というよりは読み物としてさくっと通読できる密度なので、辞書的に都度該当箇所を引くというよりは、繰り返し読んでエッセンスを頭に定着させるという使い方だろうか。2019/04/13
Yoshinori Kakumoto
0
★★★★☆ 会社で推薦された書。会社のコーポレート部門に所属する人達には、非常に推薦出来る。私自身は長らく「経理」という職種なので、コーポレートの役割はなんとなく知っている気になっていた。が、そんな曖昧な思いを一掃してくれた書。明確にその役割や陥りやすい問題点、事業部門との接し方等を分かり易い言葉で述べている。終始、会話調で書かれているので(例えば「XXだったら困りますもんね」といった具合な文章)非常に読み易いのも良い。2018/12/16