出版社内容情報
変化しつつある日本の格付の役割を詳細。債権格付の意味と役割、格付の仕組み、格付の実際など、事例をもとに考察している。
内容説明
序章は、債券格付の黎明と題して日本における債券格付の先行研究を紹介している。同時に債券格付の研究の視点を提示している。第1部は債券格付の概念と方法の研究である。第2部は債券格付の理論研究である。第3部は債券格付の課題研究である。終章は、債券格付論の系譜と題として、債券格付論を既存の学問体系のなかでの位置付けするとすればどの学問体系に属するのが最もふさわしいかを論じている。筆者の結論は、債券格付論は証券市場論に属する学問分野であると確信している。
目次
債券格付の黎明
第1部 債券格付の概念と方法の研究(債券格付の現状と課題;債券格付の意味と役割;債券格付の仕組み;債券格付の実際)
第2部 債券格付の理論研究(債券格付における財務上の特約;債券格付とデフォルト率)
第3部 債券格付の課題研究(日本と米国の社債市場の比較;業績不振企業にみる格付機関の対応;マイカル債格付の妥当性;格付変更の適時性)
債券格付論の系譜
著者等紹介
岡東務[オカトウツトム]
1943年7月長崎県生まれ。1967年3月同志社大学商学部卒業。1969年3月神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。1969年4月株式会社日本経済新聞社入社。1985年3月株式会社日本公社債研究所主任研究員。1998年3月株式会社日本格付投資情報センター(現在の株式会社格付投資情報センター)RM本部業務推進部長。2000年4月阪南大学教授、明治大学大学院経営学研究科非常勤講師、日本経営分析学会理事、日本経営ディスクロージャー研究学会理事、日本インベスター・リレーションズ学会理事、博士(経営学)、中小企業診断士
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