内容説明
相続税の理解には、その相続税の総額を求めるまでは、民法相続編の理解を前提としているところから、本書では類書にみられない民法研究の総括が、きわだった特徴となっております。法令体系で安易に構成されたものではなく、税理士試験学習に必須な内容だけで所得税の補完税としての性格をもつ、相続・贈与税の理論的なしくみと、民法との関連で、相続税法に内在する租税法の要求する理論に根ざした考え方の違いが、明解に理解できるように配慮されています。
目次
第1編 相続税法を学ぶための入門(相続税法の性格とそのしくみ;相続税とその税務処理;贈与税とその税務処理;民法における相続人等と相続税法の相続人等の差異)
第2編 相続税法の徹底研究(相続税・贈与税の納税義務者とその範囲;相続税・贈与税の課税財産の範囲;相続税における課税価格の理論と計算;贈与税における課税価格の理論と計算;財産の評価;申告及び納付;更正及び決定;延納及び物納;延滞税と利子税;特別の法人から受ける利益に対する課税;同族会社の行為又は計算の否認 ほか)