劉備玄徳の素顔

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劉備玄徳の素顔

  • 著者名:島崎晋
  • 価格 ¥980(本体¥891)
  • エムディエヌコーポレーション(2020/12発売)
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  • ISBN:9784295200833

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内容説明

【〈新解釈〉三国志で一番地味な英雄の正体とは】

『三国志』の愛読者とまでいかずとも、ゲームや映画、漫画など何らかの形で『三国志』に接したことのある人なら、劉備の名は耳にしたことがあるに違いない。
彼のことをあまたの英雄が活躍する壮大なストーリーの主人公と口にする方もいるだろう。
では、劉備のヒーローらしいエピソードを挙げよと言われたら、何と答えるか。
個として武勇を発揮する場面か、計略を鮮やかに決める場面か。おそらくどちらも口ごもるにちがいない。
次に劉備の性格について問われたら、何と答えるか。
聖人君子の鑑、いや優柔不断だと語る人もいるはずで、およそ乱世の主人公には似つかわしくないのである。
講談や芝居でも、主役は闘将・関羽か、名軍師・諸葛亮であり、それは現代の小説や漫画でも同じだ。
名君なら曹操を推す声が多く、美男と言えば周瑜で決まりなど、いつの時代、どの分野でも劉備の名が一番に挙がることはまれだった。
劉備とは、いったいどのような英雄であったのか。
豊富な文献・史料を駆使し、虚と実が入り混じる正体に迫っていく。

〈本書の特長〉
「自分を慕ってくれている人を見捨てることなどできない」。「仁徳の人」劉備玄徳らしい台詞である。小説『三国志演義』で描かれた聖人君子ぶり。はたして、このキャラクターは、嘘か真実か。フィクションにかき消された真実の姿を探るべく、史料を丹念に読み解いていく。『三国志演義』の主人公の正体は、けっこう人間くさいものだった。

〈本書の内容〉 
はじめに
序 章 演義と正史のギャップ
第一章 一族期待の星
第二章 群雄割拠の狭間
第三章 新たな出会い
第四章 漢を継ぐ者
第五章 劉備の聖人君子化

〈著者プロフィール〉 
島崎晋(しまざき・すすむ)
1963年、東京都生まれ。歴史作家。立教大学文学部史学科卒業(東洋史学専攻)。中華人民共和国山西大学への留学経験をもつ。卒業後は旅行代理店勤務を経て、出版社で雑誌『歴史読本』の編集に携わる。現在は歴史作家として活躍中。おもな著書に『目からウロコの東洋史』『いっきに読める史記』(以上、PHP研究所)、『一気に同時読み!世界史までわかる日本史』『「お金」で読み解く日本史』(以上、SB新書)、『人類は「パンデミック」をどう生き延びたか』(青春出版社)など多数。また、『いっきに読める三国志』(PHP研究所)、『ここが一番おもしろい! 三国志 謎の収集』(青春出版社)、『らくらく読める三国志』(廣済堂出版)をはじめ三国志関連の書籍も多く手がけている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

15
没落した皇族の末裔で貧しい筵売りの青年劉備というのは三国志物の小説や漫画でよく見かけるが、正史の描写を研究すると若い頃の劉備の実像は涿県劉氏という地元でそこそこの名声持った一族の期待の星という感じだったというのがこの本での考察。中山靖王の末裔に関しても名乗り始めた時期やその意味合いの考察が面白かった。2021/03/01

nnnともろー

3
極力「正史」に描かれた劉備に迫るとどうなるか。今時劉備を道徳的に立派な君子と考えている人はいないと思うが、面白く読めた。2021/01/23

MUSAN11383594

0
初学者向けの演義か正史をなぞっただけの書籍かと思ったが、良い意味で期待を裏切られた本。劉備の生涯を最新研究の知見を紹介しながら分かりやすく解説している初学者もマニアも満足できる一冊だった。個人的には盧植人脈についての考察と、中山靖王劉勝の末裔をいつ自称し始めたのか、なぜ劉勝の末裔を自称する必要があったのか、劉表の元に身を寄せたときは別の人物の末裔を名乗った可能性などが大変興味深かった。2021/01/31

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