出版社内容情報
「心を熱くして生きなくて何の人生であろう」「紬織を芸術の域にまで高めた人間国宝の100年の色の物語」
・人生をかけてきものに情熱を注いだ染織家の100年とは
・「植物のいのちをいただく」草木染の美しい色の世界をご紹介
・初めて織った「秋霞」から集大成の「野の果て」まで、大倉集古館で開催された100歳記念展覧会をまとめた志村ふくみ作品の決定版
内容説明
紬織と草木染を芸術の域にまで高めた人間国宝の１００年の色の物語。
目次
近江八幡に生まれて―
エントランス
源流
琵琶湖
源氏物語と和歌
旅と文学
沖宮―妣なる国
未来に残したい志村ふくみの言葉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なおこっか
2
石牟礼道子が「みなはだいろ」と呼んだ能「沖宮」の衣装が見たくて、志村ふくみさんの100歳記念展へ行ってきた。水、光、草花はもちろん、蚕の絹も、様々な自然要素が集められ、背筋がすっとのびるような、それでいてほっとするような気分にさせられた。そしてやはり何より色が美しい。端切すら。そして、美しい、と感じているのは外から眺めているからで、志村ふくみさんや石牟礼道子さんは内に分け入ってゆくひとだ、との田中優子先生の説（昭和問題）を想うなど。2024/12/21
