出版社内容情報
大切な人への贈り物に――出会いの感謝を伝えるメッセージ絵本
絵本作家・きむらゆういちの言葉に、イラストレーター・tonoが描く、優しく繊細で幻想的な世界。
四季の花に囲まれた、猫の親子の物語。
「であってくれて ありがとう」大切な人との出会いに、感謝を込めた言葉を綴ります。
すべての人へ、贈りたい絵本。
大切な人と過ごした時間。それは形には残らなくてもかけがえのない贈り物なんだという思いを込めて描きました──tono
内容説明
大切な人への贈り物に。出会いの感謝を伝えるメッセージ絵本。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
1948年、東京都生まれ。多摩美術大学卒業。テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本、童話の創作、戯曲、コミックの原作など広く活躍している
tono[TONO]
イラストレーター。優しくファンタジックな作風で国内外を問わず多くの支持を集めている。数多く描いてきたモチーフは、少女、動物、森など。童話のような世界観を得意としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
2
なんて温かなお話でしょうか。猫の親子に託して描かれていますが、親子でも恋人同士でも友人たちでも、それぞれの立場みんなに通じるものがあるように思います。 同じ時代に生まれて、同じ時間を生きるということの奇跡。ましてや、いつもそばにいる存在となれば、それはもう選ばれた関係の最たるもの。 愛情深く子を見守るお母さんの慈しみ。どんな時もあなたを見守り、寄り添うという決意。そして、この出会いにただただ感謝。 きむらゆういちさんのテキストはストレートなメッセージに溢れ、tonoさんのイラストはやさしさに溢れています。2024/04/18
たくさん
0
神妙で重厚で丁寧な真剣で想いのこもった言葉からこの本が始まる。ねこというものの習性も加味して、この表情の全編を通したひたむきなリアルさ。私はこの本を読んで、何に投影するかを(普通に読めば家族だったりするのだろうけど) どんなもののことを考えてでもこういう気持ちになれるだろうかって共に考えたりする。いつもいつでもありがとうと思える気持ちってそうはたくさんはない。だけれどそういう存在をみつけることができたのであれば、ずっとありがとうの気持ちでいられるよ、という希望を与えてくれる本です。#NetGalleyJP2024/04/19