教養としての日本の文様

小松 大秀【著】

世界文化社（2024/12発売）

• サイズ B5判／ページ数 208p／高さ 24cm
• 商品コード 9784418244249
• NDC分類 727
• Cコード C2077

出版社内容情報

文様を知れば、あなたの世界はもっと豊かになる

・著者は3つの国立博物館の要職を歴任した重鎮研究者
・文様の世界を、易しい文体で暮らしの身近な話題から解説
・中国の故事や日本の古典の知識がみるみる増える

・高尚なイメージの文様の世界を、身近な暮らしの話から始めて、柔らかく平易な文体で分かりやすく解説。
・既存の「文様辞典」のようにさっと検索しやすい仕立てでありながら、説明の深度はそれ以上。
・単なる説明文ではなく、小噺のような文体なので楽しみながら読み進められ、中国の故事や日本の古典の知識がみるみる増える。

内容説明

文様に秘められた真実を知る。家庭画報特選『きものＳａｌｏｎ』で約３０年に渡り掲載された「日本の文様」の世界がこの一冊に。まさに文様解説の決定版。

目次

第一章　吉祥文様　祝いの心を形でみせる（龍鳳呈祥；延年益寿　ほか）
第二章　季節の文様　四季を愛で、生命を慈しむ（竹；梅　ほか）
第三章　文芸の文様　物語や詩歌などに由来した文様の世界（婚礼調度；車　ほか）
第四章　幾何文様　線と面で構成したジャパンデザインの極み（青海波；亀甲　ほか）

著者等紹介

小松大秀［コマツタイシュウ］
１９４９年長野県生まれ。学習院大学大学院修士課程人文科学研究科修了。東京国立博物館学芸部工芸課漆工室研究員としてキャリアをスタートし、２００５年独立行政法人九州国立博物館学芸部長、２００８年同京都国立博物館学芸部長、２００９年同東京国立博物館副館長を歴任。現在は公益財団法人永青文庫館長、および秋田市立千秋美術館館長を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[Go Extreme]

着物の文様の違い： 男性ー灰色・茶色・紺色など地味で無地が多い 女性ー訪問着・付け下げなど多彩な色と文様 文様の歴史ー奈良時代に西アジアや中国から伝来 代表的な文様ー松喰鶴文様（吉祥文の典型） 松喰鶴文様の変遷ーノアの方舟の故事が影響 留守文様ー物語の人物を描かず持ち物や背景で暗示 蓬莱山ー不老不死の象徴・日本でも重要視 法隆寺の蓬莱山蒔絵袈裟箱に表現 蓬莱山の文様表現 室町時代に松竹梅文様が広まる 文様の文化的意義： 吉祥表現に加え文化的アイデンティティ示す 松竹梅・鶴亀文ー長寿や繁栄を象徴し儀礼で重要

2025/02/02

[きのたん]

一つ一つのコラムの語り出しが興味深く、読んでみようと思える。

2025/05/01

[kaz]

日本の伝統的な文様につき、吉祥文様や季節の文様、文芸の文様、幾何文様といったテーマごとに分類され、それぞれの文様が持つ意味等が解説されている。文様辞典のような実用性を持ちながらも、読み物としても楽しめる。図書館の内容紹介は『３つの国立博物館の要職を歴任した重鎮研究者が、高尚なイメージの文様の世界を身近な暮らしの話から始めて、柔らかく平易な筆致でわかりやすく解説。「家庭画報特選きものＳａｌｏｎ」掲載を書籍化』。

2025/04/27