出版社内容情報
森のシェアハウスが舞台の心あたたまる、冬の一夜のファンタジー。
・「自立」と「共生」がテーマの成長物語
・Eテレ「いすのまちのコッシ―」脚本家・津田真一
×『ようかいしりとり』のおくはらゆめが描く、森の生き物たちの不思議な世界
・帯を切り取ってキャラクターの「指人形」が作れます!
フユゴ―の森の共同住宅「イッポハウス」で、はじめて一人暮らしをすることになったネム。
ハウスでは冬ごもりの準備にみんな大忙しです。
家の持ち主クスノさんをはじめ、3人の先輩たちはみんな個性的。
期待と不安でいっぱいのなか、眠れなくなった夜にネムが出会ったものとはー?
森に暮らす架空の生き物たちが織りなす不思議な世界を、
おくはらゆめがのびのびと温かなタッチで描きました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
17
新着棚で。絵の おくはらゆめさんに惹かれて。人間と違って、動物は早く独り立ちする。まだ、小さなネムも、イッポハウスで一人暮らしを始めることになった。「大丈夫」と言いながら、夜になると寂しくなってきたネム。そこに現れたのは……。大家さん、先輩たちの優しさがうれしい。お話の津田さんは、Eテレ「いないいないばあっ!」などのこども番組を中心に、映像制作に携わっている方だそうだ。2023/12/03
k sato
15
わたしもイッポハウスで冬ごもりしたい。樹木でできたアパートメントの一室にヒツジとネコがミックスしたようなネムが入居します。初めての一人暮らしに挑戦!先輩たちは思い思いに部屋をアレンジ。冬ごもりを楽しく過ごすためのアイテムがそろっていて、ネムの心は踊ります。さて、ホームシックにかからず眠ることはできるのでしょうか・・・18歳で親元を離れて一人暮らしを始めた日のことを思い出しました。学校の宿舎だったので隣室の子と夕飯を食べました。その子とは親友となり今でも交流があります。2024/05/25
遠い日
5
おくはらゆめさんの絵を求めて。絵のイメージとは少々異なって、独り立ちを目指す住人たちの個性的かつ自立への決意など、きりりとした印象も受けます。ネムも早く独り立ちしたい男の子。イッポハウスの面々と顔合わせ後の寝る時間に心細くなってしまったネム。そこからの展開はファンタジックな意外なもの。がんばりすぎず、みんなと手を携えていこうという大家さんのことばが温かい。2024/04/20
かお
4
寮のような所でルームシェア。設定が好きだなぁ。先人の先輩達は優しくて、個性的☺ 絵も可愛くて、ほっこりしました。2025/02/18
たこい☆きよし
2
大家さんと部屋四つの下宿屋? 登場人物紹介と最初の数ページで予想していたのと比べだいぶ斜め上の展開でびっくり(笑)。ラストページにちょっと主人公の名前と関係のある仕込があるのも楽しい。2024/02/03