出版社内容情報
今日、窓を開けてみる。この冷たい風は、きっと流氷に乗ってオオワシやクジラたちとともに日本にやってきたのだろうと思う。
この暖かな風は、南国のヤシの木たちを揺らしながら、さわそわとアジサシたちとともに流れた風だと思う。
(中略)この絵本を通じて子どもたちに、そんな見えない風にたくさん想像力を働かせて、感じてほしいと思う。(著者あとがきより)
自然写真の第一人者・高砂淳二と、歌や絵本を通じて子どもに寄り添い続ける谷口國博。
そんな二人が今を生きる子どもたちに贈るメッセージ写真絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
123
写真絵本。写真がとても表情豊か。鮮やかで美しい。カエル〜ざっぱーんと大きな鯨〜おじさんと鳥〜ホッキョクグマの親子へと繋がるあたりのページにグッときた。今この瞬間に感じた風も遠いどこかから来たのだなぁ。思うように出歩けない時期、想像力って大事だな。そんな今だからこそ、殊更沁みる一冊でした。2021/08/12
ででんでん
80
表紙の写真に思わず…😁 白犬さんと茶犬さんの表情の対比がまた佳い❗息子が3才くらいのとき、ビニールプールのふちにアゴを乗せて笑っている写真が好きで、部屋に飾っているのだが、白犬さんの表情には、それと同じものを感じる。「思うように外に出られない日でも、窓を開けて感じてみる」爽やかに吹きとおる風のような写真絵本。文を書いている谷口さんって・・・やっぱり💡たにぞうさん🎵 皆さんもまた機会があれば手に取ってみてください。さわやかで広やかな気持ちになれますよ😊2020/07/20
Comit
39
市立図書~文章と写真で構成された児童書。世界を風に乗って旅をした気分になれる1冊。横長の見開きページに写し出されたウユニ塩湖、満天の星空と、湖の水面に反射する星々の光は圧巻です✨風は世界中を巡る。風に目があるとすれば、彼らにはこんなふうに映るかもしれない。“想像力を豊かに”。著者さんが想う子供たちへの願い。2022/05/18
anne@灯れ松明の火
26
遠い方の新着棚で。ステイホームの今、外に出られない子供たちに風を感じさせてあげたい、と作られた写真絵本だそうだ。青空を、畑の上を、動物たちの上を、星空を、風が吹き抜ける。なんと、爽やかなこと! 高砂淳二さんの写真が本当に美しい。2020/06/22
mntmt
13
家にいても、風を感じて、雲を見て、想像して、楽しめるね。写真絵本2021/08/28