内容説明
捕縛したものを取り調べる仮牢兼調所「大番屋」の元締を勤める鏡三郎が今回遭遇する事件は、町会所の押し込み強盗。町会所とは幕府が貧困や災害時の救恤のため民間に設けさせた機関で、そこから二万両が奪われたという。鏡三郎らは犯人の行方を追うが、事件は幕閣が震撼するスキャンダルへと意外な展開を見せて…。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和16(1941)年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。会社勤務を経て、43年よりフリーに。60年、処女作「大君の通貨」で、第4回新田次郎文学賞受賞。平成6年、「恵比寿屋喜兵衛手控え」で、第110回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
51
面白かったです。町会所から盗まれた二万両を取り戻すべく走り回るのですが、意外な展開へと導かれていくのに引き込まれました。今回は鏡三郎の出番は少なく、梶川が主役と言ってもいいと思います。2020/12/12
蕭白
9
なかなか読みごたえがありました。惜しむらくは鏡三郎さんがあまり登場しなかったことです。2020/07/10
ジュール
7
今回は鏡三郎さんほとんど出番なし。同心の梶川が主役。二万両強奪の犯人を細い糸から手繰り寄せていく。結構面白かった。2020/06/19
sai
4
3年半前に単行本で読んでたのをスッカリ忘れてた…そして皆さんのレビューで佐藤さんがお亡くなりになってたことを知りショック~((+_+)) 寂しいなぁ~2019/12/25
ろかす
1
江戸の風俗を細かく著してなお、人情の機微に迫る先生の作風 いつも楽しみにしておりました。 今作も武家と町人 そして色と金江戸を堪能できる一作でした。ご冥福をお祈りいたします。2020/03/25
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