和食のこころ―菊乃井・村田吉弘の“和食世界遺産”

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784418183302
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C2077

出版社内容情報

和食の第一人者、村田吉弘の軽妙な語り口、わかりやすい解説で和食文化のおもしろさ、奥深さなどが全てわかります。レシピつき。家庭画報、2016年?17年の人気連載を基にした本書は、歴史、花鳥風月といった美意識、行事も含めた「和食文化」を伝えるユニークなエッセイ集。美しい料理写真も多数掲載され、レシピも付いています。著者は京都の料亭・菊乃井主人、村田吉弘氏。幅広いファンを持つ大人気の料理人です。2013年「和食・日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。村田氏はその推進に力を注いだ一人でもあります。軽妙な語り口、わかりやすい解説でこの一冊で和食文化のおもしろさ、奥深さそしてすべてがわかります。レシピつき。

村田 吉弘[ムラタ ヨシヒロ]
著・文・その他

内容説明

軽妙洒脱な語り口で「和食文化」を網羅。

目次

お赤飯
初午
お雛さん
お彼岸
日本料理の要、だしと調味料
花見
粽と柏餅
青梅
京都人の好きなもの
祇園祭〔ほか〕

著者等紹介

村田吉弘[ムラタヨシヒロ]
1951年生まれ。料亭「菊乃井」三代目主人。立命館大学在学中にフランス料理修業のため渡仏。大学卒業後、日本料理の道に入り、現在、本店と木屋町の「露庵菊乃井」、東京赤坂店の三店舗を統括し、2018年にお弁当と甘味を供する「無碍山房」をオープン。日本料理アカデミー理事長ほか数々の要職を歴任し、「和食」のユネスコ無形文化遺産登録に尽力。和食を日本文化の重要な一つと考え、世界に発信するとともに、後世に伝え継ぐことをライフワークと考える。2012年「現代の名工」「京都府産業功労者」、2013年「京都府文化功労者」、2014年「地域文化文化功労者(芸術文化)」、2017年「文化庁長官表彰」を受賞、2018年「黄綬褒章」を受賞。医療機関や学校での講師として、”食の弱者”という問題を提起し解決策を図る食育活動にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

42
二つのことが、特に印象に強く残っている。一つが、和食が世界文化遺産に登録されたのは、それだけ危機に瀕しているから。だからこそ、伝えていかなければならない。もう一つが、和食という文化は、カルチャーセンターに通うことではなく、日常の暮らしの中で実践し伝えていくこと。二十四節気を代表とすると、それに合わせて、日々の暮らしを過ごすこと。風習・文化がそこにある。我が家は、比較的残っているように思う。文化とは・・、日々の暮らしとは・・を考える時間になった。2025/02/09

nagoyan

9
優。京の老舗料亭「菊乃井」の村田吉弘さんが、京の一年と和食を説いたもの。料理の写真をみるだけでも、幸福な気持ちになる。本書に掲載のあるレシピに基づいて、実際に写真にあるような料理になるかは、こと、自分にとっては不確かなことだが、挑戦してみたい気になる。2019/09/23

けん

4
★2.52025/02/24

聖月

2
料理を通じて、日本の心、文化に感じ入る本。日本食や礼節に疎い私でも、根底にあるものを感じることができる。十五夜を見て、十三夜の月を両方見るのが正統で、十五夜だけだと片見月とされる。十五夜の日に、空の月と池に映った月を見て、二つ見たとすることも出来る。ああ、お団子はお供え物、日本人は月にお供えするのだな。料理屋に生まれた著者。まあ、三代目の料理人なんだけど、付き合っている娘がいると言えば、母親が「どんなお茶碗使っているのか、訊いてみなはれ」。4つ持っていれば合格、最低でも夏冬2つとのこと。2024/10/20

お抹茶

1
京都の食文化を伝えるエッセイと京料理のレシピ。三月の料理では,ふきのとうの素揚げにちょっと味噌を添えて出すと,蓋を開けたときに春の香りが立ち上がり,幸福なイメージが浮かび上がる。京都の水は東京の水より柔らかく,豆腐がおいしく,京都人は三日にあけず豆腐を食べる。ぐじの細造りに菊の花びらと海苔と山葵を散らした重陽の節句の料理のきれいなこと。お茶碗が夏も冬も同じ家の彼女は考えもんでっせ,と母に言われたそうだ。ここまで季節の行事を大切にすることはなかなかなく,生きた京文化の見本のような内容。2023/09/28

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