出版社内容情報
河岸(かし)に飛び交う言葉を知れば、豊かな築地が見えてきます。朝日新聞デジタルの人気連載を1冊にまとめました。あかもん、あがる、あたまをはねる・・・。
河岸(かし)に飛び交う言葉を知れば、豊かな築地が見えてきます。編集者から転身、場内の鮮魚仲卸店で長く働いた福地享子さんが、市場にまつわる言葉を「あ」?「ん」まで伝えます。 2017年3月で完結する朝日新聞デジタルの人気連載を1冊にまとめました。
福地享子/築地魚河岸銀鱗会[フクチ キョウコ ツキジウオガシギンリンカイ]
内容説明
九〇の築地市場で見たこと、聞いたこと、知ったこと。
目次
あかもん(赤物)
あがる(上がる)
あさひ(朝日)
あたまをはねる(頭をはねる)
あなごぼうちょう(アナゴ包丁)
あにき(兄貴)
いけめん(活けメン)
いっぽんじめ(一本締め)
うおがし(魚河岸)
うま(午)〔ほか〕
著者等紹介
福地享子[フクチキョウコ]
宮崎県生まれ。婦人画報社の編集者を経てフリーランスに。ファッション誌や料理本などを手がける。1998年、築地市場の水産仲卸「濱長」のチラシ作りを頼まれたことをきっかけに同店で働き始める。2010年から築地市場の文化団体「NPO法人築地魚市場銀鱗会」の事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鉄之助
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著者は、ファッション誌の編集者から築地の仲卸・店員に転職したユニークな女性。築地の場内・魚がし横丁2階にある蔵書1万冊の「銀鱗文庫」の「留守番役」(事務局長)も務める。文庫には河岸の歴史、魚類本はもちろん、水産・市場関係の資料や人気作家のベストセラー本も揃っていて、一般の人にも開放されている。彼女が、特殊な業界用語「魚河岸ことば」をまとめた。その一例、アニキは残り物のことで、「アニキから先に売れ」などと使う。それを知っている長年のお客は、「アニキだろ、これ」なんて言って値引きさせる駆け引きも。河岸が面白い2020/12/25