出版社内容情報
幼少期から昆虫と文学に親しんできた“現代のファーブル”奥本大三郎による、24の昆虫をめぐるエッセイ。
内容説明
幼少期から昆虫と文学に親しんできた“現代のファーブル”奥本大三郎による24の昆虫をめぐるエッセイ集。
目次
春(桜毛蟲(サクラケムシ)
黄揚羽(キアゲハ))
夏(蝉(セミ)
獨角仙(カブトムシ) ほか)
秋(蟷螂(カマキリ)
轡虫(クツワムシ) ほか)
冬(五器噛(ゴキブリ)
髭太歩行蟲(ヒゲブトオサムシ) ほか)
著者等紹介
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
フランス文学者、作家。1944年啓蟄(3月6日)、大阪生まれ。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。NPO日本アンリ・ファーブル会理事長、虫の詩人館(ファーブル昆虫館)館長。『虫の宇宙誌』(青土社)で読売文学賞、『楽しき熱帯』(集英社)でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
14
ファーブルの翻訳でも知られる奥本先生の虫エッセイ。標本にまつわる「少年の日の思い出」。病状六尺のような生活を送っていたせいで、林間学校の登山に参加できなかった奥本少年をバイクの後ろにのっけて丘に連れて行ってくれ、自分はごろんと昼寝をし、虫を捕まえてきた少年に「お手柄」と言って下さった校長先生。たくさんの人がいて、奥本先生が虫大好きになって下さって、ファーブル昆虫記全巻を奥本先生の訳で読むことができたんだなあと思うと、へへへとなる。しかしやっぱり皆、最終的には「食べちゃいたいほど可愛い」に行き着くんですな。2017/11/26
すぱちゃん
7
本書の著者、奥本大三郎氏は、虫屋であると同時に仏文学者である。文才もあるし博学だ。その虫好きは「完訳ファーブル昆虫記」を出版されたことからも明らかである。その奥本氏が古い海外の昆虫イラストと共に、虫の魅力を文化面、自然科学面から書き記した一冊。幼少期、ドキドキしながらタイヨウモルフォという南米産の蝶を購入した話に、こちらまでドキドキした。このタイヨウモルフォの標本を友人に見せたワケであるが、そこでもドキドキ。虫に魅せられた私と同じ「虫屋」と呼ばれる人種の性を感じる。私には文才はないが。2019/11/21
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
7
奥付を見たら、初版から1ヶ月もたたずに第2刷がでている。売れてるんだなー。こういった(どう?)博物誌的なものは扱われている事象そのものに興味がなくても、著者が対象物への愛を語っている光景が楽しく思えるもので、知らずとその知識も身についてしまうというお得なもの。図版がすばらしいですわー。これだけの印刷のものが1400円ってコスト的にはギリギリなんだろうな、と余計なことを思ったり。2017/11/29
飛龍
1
なぜか皆さん「食べる」にいきついちゃうところがすごい・・・ファーブル昆虫記にも出てくるよね。2017/11/09
こっぺぱん
0
図書館のおすすめ本。昆虫が好きなので思わず借りてしまった。面白かった〜博学で教養があり安心して読める文章にクスッとくる言い回し、いやまじかよと思うようなエピソード。1つの虫につき3ページと挿絵が1つなので読みやすい。やっぱり冒頭の虫食いの話がいちばん狂ってて面白い2023/06/19
-
- 和書
- 学校のためのビデオブック