出版社内容情報
著者が20数年かけて自らの手で作り上げた里山とそこでの暮らしぶりを初公開。自然と共存する心地いいライフスタイルを紹介する。
著者が20数年かけて自らの手で作り上げたオリジナル里山とそこでの暮らしぶりを初公開。ガーデニングから料理まで、自然の中で生きものと共存する心地いいライフスタイルを月ごとにまとめて紹介する。
内容説明
「里山を再現したい―」琵琶湖をのぞむ田園に“生き物の集まる庭”をつくった写真家の物語。里山の生き物134種を独自解説!著者のライフワーク・ペーパーカットの大作15点収録!
目次
1 Spring(3月―春の始まり;4月―土手を見習って;5月―動物たちウェルカム)
2 Summer(6月―水辺をつくる;7月―チョウを呼ぶ;8月―究極のガーデニング)
3 Autumn(9月―新米の季節;10月―煙の匂い;11月―小さな楽園)
4 Winter(12月―宝物のような土;1月―庭の友だちはどこに;2月―アトリエの鳥たち)
著者等紹介
今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年滋賀県生まれ。写真家。ペーパーカット作家。第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naoっぴ
60
琵琶湖ほとりの棚田にアトリエを建てた写真家今森氏の里山暮らし。月ごとの作業の様子や虫や草花の写真をゆったりと眺めながら読みました。あぜ道づくりに畑づくり、井戸掘りなどのことも書かれていて、大変だけど楽しげな様子の伝わる一冊です。アトリエの建物も今森さんも、娘さんたちも、みんなお洒落で素敵~♪ 趣味(なのかな?)の切り絵のうまさにはびっくりしました。2016/06/30
遠い日
12
多彩な今森さんの、暮らしの秘密を覗かせてもらうような気持ち。ここでは写真家としてご自身が撮った写真はもちろん多く使われているが、被写体として今森さんが多く写されているのが、いつもとは異なって新鮮な感じ。すばらしくスタイリッシュな里山暮らしだが、その維持と管理、常に手入れを怠らない作業の煩雑さなどもうかがわれる。自分で栽培した農作物を食し、花を飾り、切り絵を楽しむ。仕事でもあろうが、今森さんの目指すところを邁進している感じが、いい。里山の生きものたちとの共生も、すばらしい。2015/07/10
冬将軍
6
仰木の北にあるという伊香立地区の棚田の風景にすっかり魅了されてしまいました。今森光彦氏が写真と言葉で描く里山暮らしこそ私が憧れる理想郷のような気がします。種類の違うチョウの好みを考慮して植樹したり、水辺の再現に工夫を凝らしたり、様々な試みを重ねて今の"オーレリアンの庭"があるようです。この庭にはきっとコロボックルがいて、ひょっとすると今森氏もコロボックルの守り人に違いないと思わされました。2024/10/31
あおい
3
図書館本。初今森作品。最初から最後まですべてが美しい。毎日眺めても飽きません。アトリエの紹介、ペーパーカットの紹介~植物、虫、鳥、カエルちゃん、春夏秋冬の雑木林と相まってみごとに美しい。昆虫は見るのも苦手なのですが(>_<)~蝶だけは愛でたいと思います。モナルダという草花は初めて知りました。ちなみにオーレリアンも初耳でした、こりゃまた美しい名称ですね2017/01/07
takakomama
2
家庭画報の連載を加筆、修正し、再編集・再構成した本。里山の四季折々の風景や、植物や生き物の写真が綺麗。草木が育つと、実や葉を食べに、鳥や虫がやってきて、鳥の糞から種が落ちて・・・ 生き物の繋がりに感心しました。20年以上の年月をかけた里山ガーデニングで、いろいろな生き物を見つけたり、無農薬の採りたての野菜を味わうのは、格別だろうと思います。2015/10/19