出版社内容情報
多くの人々から敬愛される茶の湯者、堀内宗心宗匠の茶事の記録。前茶形式の茶事の進行を克明に記録した、95分間のDVD映像。
いつどこで誰と接する場合も、その一瞬を誠実に、控えめに、あるがままに接する堀内宗心宗匠。そんなお人柄が映像から伝わってくる茶事のドキュメントDVDブックです。風炉編では、京都・嵯峨小倉山の秀嶺軒広間に、蜂谷宗玄・志野流香道家元、畑正高・松栄堂当主、畑知子・同夫人と、香に関わる三人をお迎えしての茶事が収録されています。朝茶をするには夜明けもやや遅くなり、とはいえ陽もまだ高い8月下旬は、正午茶事には暑い季節。客を迎えるには心迷う晩夏の頃に、前茶形式の茶事でもてなしました。濃茶を涼しさの残る午前中に済ませるという心遣いです。「茶事は『一期一会』であると同時に、『一会一期』でもあると思います。一会(茶事)は一期(一生)に及ぶということで、これが『全身全霊の出会い』なのであります」――この言葉そのままに、出会いのドラマが堪能できます。48ページの解説つき。
内容説明
デジタル映像で堪能する、一期一会の心。永く後世に伝えたい、茶の湯者の素顔がここに。
目次
巻頭言 風炉の茶事(文/堀内宗心)
出演者プロフィール
この茶事のあらまし
茶事全編 茶事の進行
初座 待合~初座(初炭~中立)
後座その1 後座(濃茶)
後座その2 (懐石)
(後炭~薄茶~送り出し)
会記
この茶事で使われた主な道具
著者等紹介
堀内宗心[ホリノウチソウシン]
表千家・堀内長生庵前主。1919年京都に生まれる。44年京都帝国大学理学部卒業、同副手。46年2月長兄・幽峯斎宗完死去により長生庵を継ぐ。同年4月表千家不審菴入門、内弟子として表千家先代・即中斎宗匠に師事。同年12月建仁寺竹田益州老大師より兼中斎の斎号を受ける。53年十二代堀内宗完を襲名。97年甥の堀内國彦氏が宗完を継ぎ、宗心を名のる。99年表千家家元より的伝を受ける。現在も表千家重鎮として各地で献茶や指導にいそしむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- Afro samurai