天才力―三巨匠と激動のルネサンス ダ・ヴィンチ・ミケランジェロ・ラファエッロ

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784418132119
  • NDC分類 702.37
  • Cコード C0070

出版社内容情報

ラファエロ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとはどんな人物だったのか?彼らを主人公に激動のルネサンスを描く歴史ロマン書き下ろし。

2013年はラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの名作が次々来日!
まさにルネサンスの革命的な美を日本で追体験できる貴重な一年。
さて、そんなルネサンス三巨匠たちとはいかなる人物だったのか?
彼らが生きた動乱の時代のイタリア、それは群雄割拠、陰謀渦巻く権力闘争の時代。
本書は、三巨匠を主人公にメディチ家、教皇庁など激動のルネサンスの史実を
織り込みながらイタリア在住の気鋭の筆者が書き下ろした歴史ロマン。
彼らの[天才力]とはいかにして培われたものなのか?
その苦悩や人間臭い処世術にも光を当てました。
もちろん代表作など図版も多数挿入。偉大なる三巨匠は歴史の証人。
国内外美術館巡りやイタリア旅行の予習復習に欠かせない1冊、
イタリア好きなら必読の新刊です。

内容説明

一五〇四年秋、シエナにいたラファエッロはフィレンツェを訪れる。壮麗なドゥオモがそびえるメディチ家の都。ここで、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロがまさに一騎打ちともいうべき一大プロジェクトに挑戦するという…。勝敗の噂が渦巻き、市民はだれもが熱狂していた。群雄割拠のイタリアにあって、教皇庁とメディチ家がつばぜり合いを繰り返していた激動の時代。天才たちはこの「ルネサンス」という時間を駆け抜ける。レオナルド、ミケランジェロ、ラファエッロ。三巨匠の同時代に引き込まれる、芸術と覇権争いの歴史ロマン。

目次

一五〇四年、秋―自由と独立の芸術都市フィレンツェに三巨匠が初めてそろう
レオナルド・ダ・ヴィンチ―ヴィンチ村の神童。伝説に語り継がれた年少時代
レオナルド・ダ・ヴィンチ―人生は旅。ミラノの宮廷芸術家レオナルド
ミケランジェロ・ブオナローティ―大理石と鑿の中で生まれ育ちメディチ家黄金時代を謳歌する
ミケランジェロ・ブオナローティ―彫刻の巨人、ローマに学ぶ。「ピエタ」誕生
レオナルドとミケランジェロ―共和国フィレンツェの守護者、巨像「ダヴィデ」
レオナルドとミケランジェロ―失われた戦闘画。伝説の世紀の競作
ラファエッロ・サンツィオ―ウルビーノの宮廷文化に育まれた優美なる聖母子の画家
レオナルド・ダ・ヴィンチ―フランス王に仕えた故郷なき「ルネサンスの万能人」
ミケランジェロ・ブオナローティ―教皇の召喚、システィーナ礼拝堂天井画の章
ラファエッロ・サンツィオ―ヴァティカン宮殿を彩る画筆。大聖堂改築の監督の栄に浴す
ミケランジェロ・ブオナローティ―未刊のメディチ家墓碑。渦巻く「最後の審判」

著者等紹介

雨宮紀子[アマミヤノリコ]
1973年よりイタリア・フィレンツェ在住。渡伊前は百科事典の美術の編集、渡伊後は共同通信社や地方紙への寄稿から活動を始める。イタリア関係でテレビ・雑誌・新聞の文化プロジェクト・企画コーディネート・通訳・執筆に移行して20年、現在に至る。2003年からMelma!メルマガ『イタリア猫の小言と夢』を創刊し、2007年に地域情報部門でメルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんぽんたん

4
登場人物の多さと時代背景の複雑さから、十二分に理解しながら読み進められたとは言えず。しかし、大雑把に把握はできた。先駆者のレオナルド、孤独な天才ミケランジェロ、社交的かつ才能に恵まれながらも夭逝するラファエロ。その対比は物語のよう。本書を読むまで、金持ち貴族がパトロンになって芸術家を囲い込んだ時代だと理解していた。しかしその実、いつ戦争に巻き込まれてもおかしくない血生臭い時代であり、各人はその時代を生き延びながら芸術を残したのである。そしてその時代を乗り越えて、かの芸術が残っているのは奇跡とすら思えた2021/07/05

nizimasu

3
今年はルネサンスの三大巨匠の展覧会があるからのタイミングでの出版。すでに、ダヴィンチもラファエロも終わっているから、改めておさらい風になぞる程度。個人的にはミケランジェロの多彩さと、この前に見たキムギドク監督の「嘆きのピエタ」の元のイメージとなったピエタとその成立に目を奪われる。というか、この三人をいかに乗り越えることが困難か。そんな個性と才能というのが同時期にイタリアでしのぎを削っていたのかと思うと本当にスゴい時代。かっこいい2013/08/01

masagiorno

2
ルネサンスと言えば,文芸復興で華やかな時代のように思えるけど,実は戦争も多く,この3巨匠たちも当時の権力者たちに利用され,翻弄されていたことがあった。この本は画家以外の活動のいわゆる裏側の部分も書かれていてなかなか面白かった。 それにしてもやっぱりこの3人は天才で,この時代に生まれてくるべき人だったんだね。2013/05/31

vintage like

0
ルネサンス三巨匠たちとは いかなる人物だったのか。彼らが生きた動乱の時代のイタリア、 それは群雄割拠、陰謀渦巻く権力闘争の時代。 本書は、三巨匠を主人公にメディチ家、教皇庁など 激動のルネサンスの史実を織り込みながら イタリア在住の気鋭の筆者が書き下ろした歴史ロマン。 彼らの天才力とはいかにして培われたものなのか。偉大なる三巨匠は歴史の証人。 国内外美術館巡りやイタリア旅行の予習復習に欠かせない1冊。2016/01/18

さたん・さたーん・さーたん

0
ルネサンスの3巨匠の生い立ち~芸術制作が、激動のイタリア小国分立時代史と共に追いかけられた。ただ、3人それぞれのエピソードが紹介されていくため時代が前後したり、教皇やら総督やらの名前が溢れて誰が誰のパトロンで誰が作品依頼したのかわからなくなってしまったり(笑)と、ちょっと混乱することも。そのために巻末に年表がついているのだろうけれど、わたしは読み終わってから主要な部分を拾い読み返して自分なりに整理しました。2015/09/14

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