出版社内容情報
茶の湯の本山・大徳寺の511世立花大亀和尚が、敬慕してやまない千利休の佗び茶について積年の思いを語った茶の湯エッセイ集。
2005年に105歳で惜しまれつつ遷化した茶の湯の本山・大徳寺の511世立花大亀和尚が、敬慕してやまない千利休の佗び茶について積年の思いを語った茶の湯エッセイ集。茶の湯への深い愛情と、現代の大衆茶への失望、そして危うい現代文明に対する一刀両断の鋭い苦言や提言が全編にみなぎる警鐘の書。これから茶の湯を始めようという人にも、あるいは茶の湯を教える方にもぜひ読んでもらいたい一冊。
内容説明
105歳で遷化するまで、多くの人々を魅了し続けた大徳寺を代表する高僧の、心に沁みる遺稿集。
目次
茶の湯と大徳寺
利休の侘び茶
利休は「侘び」で秀吉に対抗した
利休の侘びと現代
茶道は茶による宗教である
禅と侘び精神
侘びとは詫びる心
茶のほろ苦き味は人生の味
一服のうまい茶を飲むためには
「さび」とは何か〔ほか〕
著者等紹介
立花大亀[タチバナダイキ]
明治32(1899)年、大阪堺市生まれ。大正10(1921)年、堺市南宗寺にて得度。昭和6(1931)年、大徳寺塔頭徳禅寺住職。昭和28(1953)年より34年まで大徳寺派宗務総長、のち顧問、管長代務。昭和43(1968)年5月、大徳寺511世住持となる。以後、大徳寺最高顧問。昭和48(1973)年、大徳寺山内に如意庵再興。昭和55(1980)年、奈良大宇陀に松源院再建。昭和57(1982)年より昭和61年まで花園大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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