内容説明
ドラマ「のだめカンタービレ」で千秋真一役の演奏をしたピアニストによるトリビア的音楽案内。
目次
ピアニストは個性を活かせる名器を探す
バッハはケバい!?―凝りすぎ、風変わりなバロック時代
ベートーヴェンこそ真の“音楽の父”―職人から芸術家への一歩を踏み出した古典派
清塚信也がインタビュー(1) 青柳晋―同じピアニストとして聞いておきたいことがある!
ショパンはポップスだ―心の叫びを素直に曲にしたロマン派
清塚信也がインタビュー(2) 青島広志―忌憚なく音楽のことを語り合つてみたかった
吠えろ!ドビュッシー―誰にも邪魔されない自由を得た近代・現代
プログラムは、ソリストから聴き手へのラブレター
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりこ
28
古典派から現代までの音楽家の素顔や、知っているようで知らなかったクラッシック音楽についてのエッセイはとても分かりやすくて面白かった。超絶技巧と呼ばれるショパン演奏を得意とする清塚さんがこうした本を書いてくれて嬉しい。何より清塚さんの素顔が浮かび上がってくる素敵な本だ。おまけのCDも3曲収録されていて満足♪(ベートーベンの熱情・ショパンの舟歌・ドヴュッシーの月の光)ショパンの「舟歌」は始めて聴いた♪コーダに注目して。清塚さんが日本で一番尊敬すると言う武満徹さんの音楽も聴いてみたくなった。 2013/08/29
紅香
19
『さよならドビュッシー』で岬先生役を演じていた清塚さん。映画の中でもピアノについて熱く語っていたのが印象的。心に響く甘くて美しい旋律と運指にメロメロでした。この本はさらりと作曲家達のことを紹介。音楽は絵画と似てる。まさに耳で聴く絵画。時代や作曲家自身の背景も曲に反映されていることを知り益々興味深い。芸術はその人そのもの。ベートーベンを始め、聴いてみたい曲が増えました。中でもドビュッシーの月の光はやっぱり素敵。青白く輝く月光。一瞬で空気が変わるクラッシックって素敵。いつか清塚さんのコンサートに行ってみたい。2013/08/16
かず1号
8
高校以来のクラシック音楽の知識の更新を楽しくできました(すぐ忘れてしまうけど) 少しクラッシックに親しみを持てるようになった気がする そんな変化をもたらしてくれた人気ピアニストによる楽しく読める音楽エッセイです クラシックが苦手な人(僕もその一人)は読んでみてはどうかなと それにこれでマハさんのユニコーンの本編を読む楽しみが増えました(´∀`*)2013/10/19
まさ
8
「のだめカンタービレ」千秋の吹替ピアノ、映画「さよならドビュッシー」では岬洋介役でピアノも演奏していた、という事で気になっていて、図書館で「清塚信也」を検索し出会った本。タイトルにも惹かれて借りました。とっつきやすい内容で、バロックから現代音楽までの要点をピアニストの視点も絡めてわかりやすく説明されていました。「作曲家関係図」はイラスト入りで全体を俯瞰できるわかりやすさでした。「一番聴いて欲しい曲」として、ベートーベン熱情ソナタ、ショパン舟歌、ドビュッシー月の光の自演3曲入ったCDも付属♪うん、いぃ曲♪2013/07/26
Ryosuke.*
6
"隠されたメッセージに気付くことができれば、より深い感動を味わうことができると思います" ソリストってどこか悪い意味で変人だと思っていたけど、そうじゃないんだって思いました。笑 クラシック音楽がとても面白く解説されているので、読んだ後また違った感覚で聴くことができるんじゃないかと思います。音楽に限らず、人の想いがこもった"作品"のなかにある"大切な何か"を意識して、心で感じられたらいいなと思います。2013/07/19