グラン・シャレ夢の刻

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  • サイズ A5判/ページ数 215p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784418055104
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

20世紀最後の巨匠バルデュス夫人・節子さんのフォトエッセイ。バルデュスファン、きもの愛好家、海外生活に憧れる人へ待望の1冊。

内容説明

“上の郷”(ペイ・ダン・オー)と呼ばれる山あいの村ロシニエールにはスイスで最も大きな木造建築物グラン・シャレがあります。そこは“二十世紀最後の巨匠”といわれた画家バルテュスの終の住処となりました。夫亡き後も、節子夫人は自然をこよなく愛し、和の心を慈しみ西洋と東洋の美しい融合の暮らしを続けています。バルテュスと過ごしたその宝石のような時間、“夢の刻”を綴った珠玉のエッセイ集。

目次

第1章 グラン・シャレの窓から 時の旅人(一月 グラン・シャレの新年;二月 バルテュスの誕生日、そして命日;三月 春を待つ。手づくりの歓び;四月 復活祭。めぐり来る春に感謝して ほか)
第2章 バルテュス、思い出語り きもの花筺(豊穣のきもの―バルテュスが開いたきものの扉;印度紬―蜜月旅行の思い出;祖母の黒留袖―古典へのまなざし;若竹色の色留袖―プレミウム・インペリアーレ ほか)

著者等紹介

ローラ,節子・クロソフスカ・ド[ローラ,セツコクロソフスカド][Rola,Setsuko Klossowska de]
旧姓、出田節子東京生まれ。1962年、上智大学フランス語科在学中に画家バルテュスと出会う。1967年、結婚。アカデミー・ド・フランス(メヂチ館)の館長を務めるバルテュスを支え、ローマで15年間暮らす。1977年、スイスのグラン・シャレに移り住み、画家として活躍。2002年にバルテュス財団発足、名誉会長を務める。モロッコ「フェズ国際神聖音楽祭」名誉委員。2005年、ユネスコ「平和のアーティスト」の称号を受ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ぶんこ

50
34歳の年の差結婚、しかも著名な外国人画家。年の差があろうと、外国人であろうとお互いに愛しあい尊敬して結婚された30数年間。幸せだった様子が伝わってきます。これだけの年の差があるのでバルテュスは先に逝かれましたが、その後も節子さんは御活躍されているのは、努力されていらしたからで、尊敬に値します。手作りの細々した物にも美が溢れています。布切れ、包装紙、プレゼント用のリボン、瓶、缶も捨てずに取っておかれ活用。 取っておくだけのグラン・シャレは驚くほど広大な木造建築でした。文章も典雅で格調高い。写真も素敵。2016/08/24

Mayu

5
節子さんの本、3冊目。この本は、前半は各月毎のお花や、お部屋の設え、旅行先での出来事について、後半は思い入れのあるお着物の紹介で、写真のページも多く、楽しく読めました。前半では、知らない香水や訪れたことのない街など、エキゾチックな世界に浸れます。また、後半は、西洋のドレスコードに配慮して取り合わせを考えるというのが、参考になりました。他の著作では、御主人への尊敬と思慕のお気持ちが素敵だな、と感じたのですが、2014/10/05

シュエパイ

4
はぁー・・・綺麗な方だなぁ、とため息。いや、何かそれ以外の感想がうまく浮かばないや。綴られた言葉も、写真に写る姿も、愛する人を見送るときの想いも、なんかもー何もかもきれいで、やっぱりため息がでちゃう。娘さんが、なくなる直前の父の終極の鼓動を聞くシーンが、そのまま絵画や詩になりそう2015/09/06

ぴちょ

2
すごいなのひとこと。このような感性、教養、ふるまいは自身の努力や興味からだと思うが、それ以前に幼少期からの環境も大いにあると思う。2014/06/14

キャンディ

1
古典を読んでみたいと思った。2013/08/31

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