内容説明
複雑で個性的で色とりどりのフランス散歩。裁判官が、フランスの生活、文化、社会、精神、司法事情、現代的諸問題に触れ、新たなフランス像をむすぶ。
目次
第1章 生活
第2章 文化
第3章 社会
第4章 精神
第5章 法
第6章 裁判
第7章 現代
著者等紹介
門口正人[モングチマサヒト]
昭和46年大阪地裁判事補、その後京都家・地裁、最高裁人事局付、東京地裁、札幌地・家裁で勤務した後、昭和59年最高裁調査官、平成元年内閣法制局参事官、平成7年東京地裁部総括判事・東京地裁所長代行、平成14年静岡地裁所長、15年東京高裁部総括判事、平成19年東京家裁所長、平成21年名古屋高裁長官を経て平成22年12月退官。現在、アンダーソン・毛利・友常法律事務所顧問、明治大学法科大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MI2
1
元名古屋高裁長官の門口正人元判事によるフランス社会体験記。 フランス人のゆったりとした時間感覚はもちろんのこと,判事であるがゆえの立法・法曹界についてのエッセイや重罪院・コンセイユデタ・破毀院等の手続など,法を学ぶものとしての観点からも興味深いエッセイであった(逆に言えば,裁判所のネタが多いので,法律に親しみのない方が読まれると多少難しかったり眠かったりするのかもしれない)。 本書を読んでいても思うが,法の実際の運用は,法の表面とは少し異なるもので,実例に当たるときは,事の本質を重視せねばならないと自戒。2012/02/14
てくてく
0
1975年度の在外研修の様子と『法曹』連載記事の書籍化。裁判所への報告ということもあり、かたぐるしいところもあるが、当時のフランス法曹界の様子がうかがえて面白い。「裁判すること、それは、独立不羈のもとに、しかし責任感を捨て去ることなく、必要な限り人間性と公平さを保持しながら、あらゆることについて、進んで耳を傾け、理解しようと試み、解決することを欲することである。そして、我が裁判官養成所は、見事に、かつ常に最善を尽くす意思をもってその使命を果たしているのである。」と新聞に破棄院院長が投稿しているのが印象的。2014/01/13
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