内容説明
法哲学上の重要な学理、思想を咀嚼解明しながら自身の世界観を展開するとともに、『法哲学』の何たるかを学び知ろうとする者にとても的確な指標を提示する待望の体系書である。
目次
第1章 人間あっての法―自然・環境・医療との関連で
第2章 法哲学への求めは?
第3章 20世紀その一―近代西欧風の法制度と法思想、法哲学
第3章補―近代日本における法哲学と法理学
第4章 20世紀その二―戦後から世紀末に
第5章 広く現代に向けて
第6章 法哲学の諸問題
第7章 法学の方法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
「プラトン、アリストテレス以来、良い、悪い、正しい、正しくないといった用語、またそれらを含んだ文はいわば洪水のように高い頻度です用いられてきた。用いる目的は事柄、あるいは理論を批判的に判断し、自己の見解を資格づけるためでもあった。しかし、その用法は実に雑多である。人それぞれの用法があり、第三者からみて判定しにくいことが多い。…倫理的語の意味を考察する研究領域はメタ倫理学とよばれる…ソクラテス、プラトン、アリストテレスの時代以来支配的であった倫理学のもう一つの主要部門は、規範的倫理学である」2019/08/19