内容説明
労働委員会の不当労働行為審査の実務には,40年近い労働委員会の歴史の中でつくりあげられたところが大きい。本書は,制度運用を支える事務局のメンバーを執筆陣にむかえ,実務家の観点から審査手続と実務の理論を詳細に解説する。労働委員会の歴史と蓄積を一冊に凝縮した本書は,労働委員会にかかわる方々をはじめ広く読者の需要を充すものである。
目次
総説(1.不当労働行為の趣旨と内容;2.不当労働行為の審査体制;3.不当労働行為の現状;4.審査手続)
第1編 地方労働委員会の手続(1.申立て;2.調査・審問;3.合議・命令;4.和解;5.資格審査)
第2編 中央労働委員会の手続(1.再審査の意義;2.再審査の開始;3.再審査における当事者;4.再審査の申立て;5.再審査手続;6.再審査命令;7.初審命令の履行勧告;8.再審査中の和解)
第3編 行政訴訟(1.概説;2.取消訴訟の手続;3.確定判決と命令の関係;4.行政訴訟における和解;5.確定命令違反の制裁手続)
第4編 緊急命令と執行停止(1.緊急命令;2.執行停止)