出版社内容情報
神戸大学と兵庫県との連携により、地域農業が発展するための取組みを紹介した、未来のために今すべきことに気づかせてくれる一冊。「地域農業の発展」のために展開してきた神戸大学。
「コウノトリを大切にする農業」が象徴する兵庫県。
神戸大学と兵庫県が互いの連携を元に、土づくり、作物生産、農産物の品質管理、販売に至る総合的視点から、「未来のために今すべきことを」を考えます。
いろいろな立場の著者が、将来にわたっても安定生産が得られる兵庫県の農業を実現するにはどうしたらいいのか、図表や写真を交えて取り組みを紹介。
未来のために今すべきことを気づかせてくれる一冊です。
伊藤 一幸[イトウ カズユキ]
伊藤 一幸:1949年長野県に生まれる。神戸大学農学部園芸農学科を卒業。農事試験場、東北農業研究センターなど農水省の研究員として32年間各地で雑草防除を中心に作物栽培を研究。その後、JIRCASの監事を経て神戸大学大学院農学研究科の教授として熱帯農業を研究。この間、東南アジアやサハラ砂漠以南のアフリカに60回を越える出張をし雑草図鑑などをまとめる。主要な研究成果は水田多年生雑草オモダカの生態、除草剤抵抗性雑草の分布と防除、侵入植物ボタンウキクサなどの生態、アフリカの根寄生雑草Striga類の生態的・耕種的防除などである。著書には「マングースとハルジオン、移入生物とのたたかい」2000年・岩波書店、「雑草の逆襲、除草剤のもとで生き抜く雑草の話」2003年・全農教、「田んぼの草花指標」2009年・農と自然の研究所などがある。2005年に「除草剤抵抗性雑草の発生動向に関する先駆的研究」で日本雑草学会賞を受賞。Facebookで発信しながら、さとやまの保全やアフリカの小農の持続的発展について考えている。現在、宮田村教育委員、ひょうご食品認証農産物審査委員長、近畿大学農学部非常勤講師など。
内容説明
エシカル(ethical)とは?英和辞典では「道徳上の」「倫理的な」を意味する形容詞。近年、英語圏では「環境や社会に配慮している様子を表す」という意味が加わってきた。神戸大学と兵庫県のエシカルな取り組みを紹介!
目次
第1部 地域農業の発展のための神戸大学の取り組み(篠山市と神戸大学の協働―農へのまなざしをどのように伝えるのか;「丹波の赤じゃが」と農家レストラン「あかじゃが舎」;耕作放棄地でできる野生梨のジャムやシロップ;有機水田には新しい機械除草を;篠山市における大学と協働したサルの追払い施策―さる×はた合戦による餌資源管理;黒大豆栽培における知恵の継承と創造;里山保全と森林資源の活用;未来の但馬牛のために今すべきこと;人と農を取り巻く自然環境の歴史と在来作物の役割)
第2部 コウノトリを大切にする兵庫の農業(コウノトリの野生復帰とコウノトリ育む農法;環境創造型農業の歩み;ひょうご安心ブランドのモデル事例紹介)
著者等紹介
伊藤一幸[イトウカズユキ]
1949年長野県生まれ。元神戸大学大学院農学研究科教授。博士(農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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