フェイクドキュメンタリーの教科書―リアリティのある“嘘”を描く映画表現その歴史と撮影テクニック

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784416815038
  • NDC分類 778.4
  • Cコード C0074

出版社内容情報

いまホラー映画界で最も熱く支持される鬼才、白石晃士が明かす観客をフィクションへ引き込む「フェイクドキュメンタリー」の作り方。

いまホラー映画界で最も熱い支持を受ける鬼才、白石晃士が明かす「フェイクドキュメンタリー」の作り方。

架空の人物や事件といったフィクションを“ドキュメンタリータッチ”で描く「フェイクドキュメンタリー」。
アイデアさえあれば低予算であってもヒットを狙える、若手作家の登竜門としても現在は知られ、多くの作品が制作され続けています。
本書では、この映像手法・ジャンルにおける第一人者である著者が、本テーマについて徹底解説。
自身の監督作を例として挙げながら、撮影テクニックや演出方法、創作論などを語り尽くします。
また、これまで書籍としてまとめて語られることのなかった、本ジャンルの歴史や分類についても詳述。
フェイクドキュメンタリー映画ガイド、入門書としても最適。
新しい時代の映像表現として、これからさらに盛り上がりを見せるであろう「フェイクドキュメンタリーの世界」。
映画監督を目指す方の創作のヒントにもなる一冊です。

★★購入特典★★
白石監督撮り下ろし短編作品『白石晃士の世界征服宣言』(DVD)付き!

【著者紹介】
白石 晃士:映画監督。1973年生まれ、福岡県出身。石井聰亙『水の中の八月』(1995年)に制作進行として参加した後、自主制作作品『暴力人間』(1997年/共同監督:笠井暁大)を完成させ、ひろしま映像展’98で企画脚本賞・撮影賞を受賞。翌年、『風は吹くだろう』(1998年/共同監督:近藤太)がぴあフィルムフェスティバル’99準グランプリを受賞する。2000年に矢口史靖に抜擢され『ウォーターボーイズ』のメイキング監督をつとめ、2005年『ノロイ』で劇場作品デビュー。以降、フェイクドキュメンタリーの手法を使った作風が評価され、2012年からリリースを開始したオリジナルビデオシリーズ『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』では、ホラー映画ファンを中心に大きく話題を集めた。ほか劇場公開監督作として、『オカルト』(2008年)、『タカダワタル的ゼロ』(2009年)、『シロメ』(2010年)、『超・悪人』(2011年)、『カルト』(2013年)、『殺人ワークショップ』(2014年)、韓国との合作『ある優しき殺人者の記録』(2014年)などがある。

目次

序章 フェイクドキュメンタリーの歴史
第1章 フェイクドキュメンタリー頂上作戦!
第2章 フェイクドキュメンタリーに挑め!
第3章 強烈なキャラクターを生み出す極意―白石晃士の演出論
第4章 なぜカメラはそこにあるのか!?―白石晃士の撮影論
第5章 リアリティを生み出す編集のマジック
第6章 『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!』の作り方
付録 『ある優しき殺人者の記録』シナリオ解説

著者等紹介

白石晃士[シライシコウジ]
映画監督。1973年生まれ。福岡県出身。石井聰亙『水の中の八月』(1995年)に制作進行として参加した後、自主制作作品『暴力人間』(1997年/共同監督:笠井暁大)を完成させ、ひろしま映像展’98で企画脚本賞・撮影賞を受賞。翌年、『風は吹くだろう』(1998年/共同監督:近藤太)がぴあフィルムフェスティバル’99準グランプリを受賞する。2005年『ノロイ』で劇場作品デビュー。以降、フェイクドキュメンタリーの手法を使った作風が評価され、2012年からリリースを開始したオリジナルビデオシリーズ『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!』では、ホラー映画ファンを中心に大きく話題を集めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vaudou

9
コワすぎDVDに収録されているコワすぎ通信をさらに他作も含めて細部まで解説した、といった感じで、フェイクドキュメンタリーの定義付けをしながら作品解説にもなっている一冊。志高く本書を読む人は、予算の都合とか制作会社との内実諸々、根底にある大人の事情が垣間見えるところも大いに参考になるだろう。付録の「白石浩士の世界征服宣言」は監督という立場をフルに利用した、観てるこっちがニヤニヤしっぱなしの短編作品。久保山さんファンは見るべし。2016/01/26

garth

8
「ワンカット風」のところ、もう少し具体的に説明してくれるとよかったかも(まあ、早いパンで画面がブレるのを利用してつなぐって意味なんだろうが)。早回しとか拡大とか禁じ手のオンパレード(笑)。「勝てばよかろうなのだ」主義だな。2016/01/20

ウェイランド

5
フェイクドキュメンタリーの歴史から白石監督の演出論や編集論までびっしり。白石監督レベルでも来る仕事をバンバンこなさないと生活していけないってそんな状況なのか。2016/01/12

なつのおすすめあにめ

4
日本で、否、世界で一番フェイクドキュメンタリーを作っている監督こと白石晃士監督……。そんな白石監督がフェイクドキュメンタリーについて語るとなると、必然的に自作解説もあり、創作秘話ありとなるワケですよ。それが読み物としてまず、おもしろいです。撮影テクニックも書いてあるので、看板に偽りなしな教科書としての成立っぷりも見事です。さて、撮り下ろし短編作品『白石晃士の世界征服宣言』みます 笑。2017/06/17

ドント

4
邦画界の暴れん坊・フェイクドキュメンタリーの鬼・白石晃士監督が、FDの小史(これは代筆ですが)、基礎知識、作品解説、制作作法にノウハウに裏話などを語り倒す滅法面白い「教科書」。自作の脚本まで収録されてる上に実践編とも言うべきオリジナルDVDまでついていてすごいボリューム。贅沢。実際に撮りたい人や白石ファンはもちろん、そうでない人にも一人の映画監督にはどんな背景があり何を考えながら作っているのかよくわかり感心できる内容だと思う。特典DVD本編は通常営業、メイキングは楽しくも興味深い。大変濃い一冊です。2016/01/19

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