文春文庫
101個目のレモン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167548049
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

弟が結婚したり、二十一世紀になったり、三冊目の歌集『チョコレート革命』を出したり、いろいろな出来事が起こった歌人・俵万智の三十代。そのすべてが詰まったエッセイ集では、素敵な人々との出会い、お芝居、本や雑誌、絵画との触れ合い、そして自らのフィールドである歌の世界への思いが、深い愛情と鋭い観察力で綴られる。

目次

1 弟の結婚(弟の結婚;二十一世紀の子どもたち ほか)
2 お芝居が好き(真田広之のハムレット;ふるさとの仲間 ほか)
3 大切な本たち(しみじみと読める小説三冊;この雑誌が、おもしろい ほか)
4 絵画あれこれ(二十世紀の芸術;十四歳のピカソ―「ミサ答えの少年」 ほか)
5 短歌の部屋(短歌の中のダイアローグ;返信―『チョコレート革命』のこと ほか)

著者等紹介

俵万智[タワラマチ]
1962(昭和37)年、大阪府生まれ。1985年、早稲田大学第一文学部卒業。86年、「八月の朝」で第32回角川短歌賞受賞。87年、歌集『サラダ記念日』を刊行し、同書で第32回現代歌人協会賞を受賞。以後、エッセイ、評論、紀行など幅広い執筆活動を行ない、97年より読売歌壇の選者を務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

159
俵万智さんの第3エッセイ集。彼女の30代後半の時期にあたる。前半のエッセイは、折々に詠まれた歌をスパイスに、しかも俵万智さんの感性の豊かさも感じられて楽しく読める。ただ、後半は色々な媒体に書かれた、本の紹介や劇評など、やや寄せ集めの感はまぬがれない。東京に住むことの最大の幸福が、毎日いろんなところで新作(もしくは新演出)の劇に出会えることというのは、まさにその通りだろう。今の動きつつある現代芸術の、まさにその現場に立ち会うことになるのだから。その意味では、東京、ニューヨーク、パリはまことに稀有な街なのだ。2014/10/12

masa@レビューお休み中

42
どこからでも読める。好きなときに読める。雑誌や新聞、本に書かれたエッセイをひとつにまとめた一冊。俵さんの文章というのは、熱を含んでいても、どこか淡々とした印象がある。だからなのか、短歌と並べてみると、歌が一層引き立つ。比較の妙であろうか。一番好きなのは「弟の結婚」。弟さんが入籍されたこと、デートをしたこと、式を挙げたことが短い文章に詰まっています。その文章の合間に短歌があるのですが、絶妙な加減で挿入されてることで、更に情感が増すのです。俵万智さんの短歌いいですね。年を経てわかる味わいなのかもしれないなぁ。2012/10/24

双海(ふたみ)

14
万智さんって相変わらず可愛らしい文章だなぁと。北杜夫さんとご近所だったなんて羨ましいですね。そうえいば共著に『竹取物語・伊勢物語』(21世紀版少年少女古典文学館)がありますね。2014/03/31

双海(ふたみ)

9
約7年ぶりに再読。著者30代の頃のエッセイ。また新しいエッセイ集を出してくれないかな。短歌とはまた違った切り口から著者のひととなりを知ることができます。面白い。2021/08/21

ikedama99

9
読んでいて楽しくなる本。ゆっくり読めました。本のヒントももらいました。2016/10/20

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