出版社内容情報
木そのものの素材感を活かし、その樹種に合った塗装を見つけるための情報と、その塗装法についてを1冊にまとめた書籍
日本では多くの木製品が、木そのものの素材感を活かして製造されています。とくに家具や内装材などは、合板で作られていても木目のプリントを施すほど、木が持つ素材感に親しみを感じています。
木製品用の市販の塗料でも、透明感があり木目が見える塗料が多く見られます。木材を塗装する際、市販の塗料を使用して塗装することももちろんできますが、あえて天然オイルを使用することもできます。その際には、木材とオイルとの相性や、オイル塗装の欠点を理解し、塗料としての性能を上げるために追加する薬品や顔料などのメリットについても理解を深めることが、天然オイルを使用した塗装の幅を広げることにつながります。
本書ではオイルで塗装するメリットと、木材が持つ性質から起こりうる欠点について、試し塗りをすることで検証していき、オイル塗装をおこなう上で必要な知識を紹介します。オイル塗装は乾燥する段階で人体に影響を与えるホルムアルデヒドをわずかながら発生させることがわかっていますが、それらのデメリットを正しく理解することで、安全に配慮した塗装をおこなうことができ、オイルの性能を上げながら樹種にあった塗装を見つけることができます。木材の特徴や塗装に使う道具、オイルの種類を紹介し、実際の塗装を通してオイル塗装の欠点と利点を解説。理想のオイル塗装に近づくための塗装法を紹介していきます。さらに、自然塗料にこだわるプロの木工家に、ユーザーからのクレームなども考慮したオイル塗装の考え方や実践について話を伺います。
【目次】



