出版社内容情報
完全無所属の専業画家が、画家ならではの人間観察と、数々の個展・受注経験など豊富な体験によってたどりついたのは、「共感される」という方法--。アーティスト、クリエーター、フリーランスなどで活動しようとするとぶつかる数々の問題について、「共感される」をキーワードに、問題解決の方法を公開します。
たとえば、
・ほんとうに「自分のしたいこと」をするときに起こる「逆風」について
・自分を支え、リピーターになってくれる「自分のお客さん」を得るには
・さまざまなお客さんとの出会いかた
・お客さんは何に対して応援するのか
・長く創作を続けていくためのお金の問題
・値付け、個展などについての考え方と提案
・お客さんからの注文を得るために
・創作者の性格(陽キャと陰キャ)と接客
・不安定になりがちな心への対策
・ギャラリーストーカーを含む「イヤなお客」のタイプと対策
などなど…。
さらに、受注を増やす方法を、安価な金額設定でふすま絵を出張して描く「ふすま絵プロジェクト」立ち上げの経験から提案し、X(旧ツイッター)のフォロワー数2万6千人(刊行時)である経験から、SNSの活用方法と効果について提言します。
いったいこの画家は、どうしてこんなにも手のうちを惜しみなくさらすのか? 終章「美について」と「200年後の未来の人たちへの手紙」で、著者が一生をかける「美」への想いと、今の美を未来の人に伝えたいという願いを語ります。安直に流れやすく、美とは相反すると思われがちな「共感される」ことや「お金」の問題が、実は美の真髄に迫るものであることを、著者は種明かしします。
無名の画家が自分をさらけ出して書いた『職業は専業画家』(誠文堂新光社、2021年)がじんわり好評であることを受けて、第2作目『美の共感思考』の刊行が決まりました。画家をはじめアーティストやクリエーターが直面する多岐な問題をより深掘りする本作は、『職業は専業画家』同様、自営する人、起業を目指す人にも必携です。