出版社内容情報
能面の全容をダイジェスト的に一冊にまとめた能面鑑賞の入門書日本の伝統文化が世界中から注目されている。日本が世界に誇る固有の伝統芸能である「能楽」の魅力は「動く彫刻」ともいわれる能面(おもて)に代表される。
初めて能に接する人の心をとらえる「能面」には、美しい女面や勇壮な男面など様々な種類があり、演者によって幽玄の世界に誘われる。
本書は「能面」の造形美を題材に全容をダイジェスト的に一冊にまとめた能面鑑賞の入門書。
優れた能面コレクション群を体系的に詳しく紹介しながら、能面鑑賞の参考となる能面の歴史と展開、美と造形の工夫・工作、
鑑賞のための基礎知識などを、写真やイラストを多用して分かりやく解説した能楽・能面ファン必須のグラフィカルな一冊。
宇高 通成[ウダカ ミチシゲ]
宇高 通成:シテ方金剛流能楽師。1947年生。重要無形文化財総合指定保特者。
小林 真理[コバヤシ マリ]
小林 真理:アートディレクター、画家。編著書『和のうつわ』平凡社刊、編書『器を楽しむ』世界文化社刊、『能面の世界』平凡社刊。
目次
1章 能面の分類と種類(翁面;尉面 ほか)
2章 解説「能面入門」(翁面;尉面 ほか)
3章 狂言面(翁面;神仏面 ほか)
4章 図説「能面の見分けかた」(視る角度で表情が変わる小面;女面の見分けかた ほか)
5章 原木から面打ちの工程まで(面打ちの工程;道具と技術 ほか)
著者等紹介
宇〓通成[ウダカミチシゲ]
シテ方金剛流能楽師。1947年生。重要無形文化財総合指定保特者。金剛宗家・二世金剛巌師に師事。これまでに「翁」「道成寺」、「卒都婆小町」、「木賊」、「鸚鵡小町」「鷺」などを披く。1985年国際能楽研究会(INI)創立。1986年日米文化交流の会・能楽公演団長。松山藩お抱え能役者の家系を継ぐものとして、1991年には初世宇〓六兵衛喜太夫追善能を開催し、1997年明治まで続いた松山稽古舞台を再興。能楽師にて唯一人の能面作家として面乃会を主宰、自作の能面を自らの舞台において使用するという新境地を拓く
小林真理[コバヤシマリ]
1985年企画制作会社「スタルカ」主宰。アートディレクター、画家、美術ジャーナリスト。「画家の装幀」「うるしのうつわ」などのテーマで新聞連載や執筆、講演活動を続けている。日本図書設計家協会副会長・理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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zag2
糸車
Taka
7a
たまネギ子