出版社内容情報
認知症の方のよくある行動の事例30をマンガで紹介。認知症の方の行動をどのように見立てるか、どのように理由を探ればよいかを解説し、適切なケアを提示します。
認知症ケアでは、「認知症があると、認知症が原因で意味不明な行動をする」という捉え方が主流でした。
そのため、暴言や暴力があれば意識レベルを下げる薬を投与し、介護に抵抗すれば身体拘束をするということが、致し方ないこととして選択されてきました。
しかし、認知症の方のよくわからない行動には理由があり、関わる人の態度や考え方、物の見方、捉え方が変われば、そのケアの方法も変わります。
ケアの方法「手立て」は、「見立て」に左右されます。介護の現場では、まだまだ知っている「手立て」を根拠なくあれこれ試すということも少なくありません。
ステレオタイプ化した対処療法を提供するだけでは不十分です。
関わる人の「見立て」の力が向上すれば、「手立て」(ケアの方法)も適切なものになります。
本書では、「見立て」の力を高める内容を提供し、その先にいる認知症当事者の方々に「最適な手立て」をお届けします。
■目次(仮)
CASE11 トイレに誘っても応じてくれません
CASE12 おむつのなかに手を入れてしまいます
CASE13 ウロウロ歩き回って困ります
CASE14 大声を出す利用者がいます
CASE15 認知症が進んだのかと心配になります
CASE16 服薬拒否する利用者に苦労しています
CASE17 季節のイベントが好きな方が今回は参加しないと言います
CASE18 何度も同じ話をするとき、どう対応すればいいでしょうか?
CASE19 業務をこなしているだけのように感じます
CASE20 趣味がわからず、笑顔を引き出せません
ほか